当院では高周波LEEP装置を用いて、日帰り手術を行っています。

前がん病変(がんの一歩手前)や、子宮頸がん0期(上皮内がん)では、頸部の表面を切除する円錐切除法で治療できます。子宮のほとんどを残すことができ、妊娠・出産も可能です。当院では高周波を用いたLEEP装置を用いて、日帰り手術を行っています。

子宮頸がんに関してはこちら

リープ装置を使って手術をします

リープとは高周波により病巣を切除する装置です。
この方法の特徴は手術による出血がほとんどないことです。
また簡単な麻酔で痛みを感じることなく、安全に切除できるので、日帰り手術に適しています。

円錐切除の対象となる病気

  • 子宮頸部異形成(CIN2〜3)
  • 子宮頸部高度上皮内病変(CIN3)高度異形成〜上皮内がん
  • 子宮頸がん
  • 子宮頸部悪性腺腫疑い
  • その他

手術の必要性と予想される治療成績

円錐切除術の第一の目的は、子宮頸部にできた病変がどの程度進んだ状態にあるのかを評価するための検査です。
①外来の検査結果が異形成や上皮内がんまでの方であればすでに浸潤がんになっているところはないのか
②微小浸潤がんが疑われている方であればもっと進んだがんではないか
を確認するための方法であるとお考えください。

手術の具体的な方法


図のように高周波メスを通電して止血しながら子宮頸部を円錐形に切り取る手術です。
おなかを切開する開腹手術ではなく、腟から操作します。手術時間は一般的には5〜10分程度で、1日入院での日帰り手術を予定しています。麻酔は全身(静脈)麻酔と局所麻酔を行います。術後は止血目的にガーゼを腟内に詰めて終了します。入浴(シャワーは可)、性交の再開時期は傷の治り具合で異なりますので、外来でお話しします。病理診断結果は約2週間後に出ますので、外来でその結果と今後の方針をお話します。

藤東クリニックでの円錐切除

藤東クリニックでの円錐切除手術件数円錐切除術の診断が上皮内がんまでであれば、行われた円錐切除術で治療を兼ねることが可能です。また、今後妊娠を希望する方では、微小浸潤がんでもこのまま経過をみることがあります。最終診断が上皮内がんの場合、円錐切除術の再発率は5%といわれています。

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