20歳から子宮頸がん検診が必要です

子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頸部の粘膜上皮(表面の細胞)に「がん」ができる女性特有の病気です。女性に起こるがんとしては世界的に、乳がんに次いで発症率、死亡率ともに第2位です。

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子宮頸がんの患者さんは、20歳代後半~40歳代後半と若い世代に多いがんです。

子宮頸がん年齢別罹患者数グラフ(2008年)

地域がん登録全国推計によるがん罹患データ2008,がん情報サービスセンター
現在、日本では年間約12,000人が子宮頸がんを発症し、約3,500人が死亡しています。死亡に至らない場合でも、子宮全体の摘出により妊娠や出産ができなくなることもあります。
子宮頸がんの患者さんは、20歳代後半~40歳代後半と若い世代に多いがんです。早期に発見すれば治癒しやすいことから、早期発見が大変重要といえます。

子宮がん検診の実際

子宮頸がん検診としてまず実施されるのは、子宮頸部細胞診です。これは綿棒などで子宮頸部の表面をこすりとって調べるもので、簡単で痛みの少ない検査です。妊娠中でも子宮頸がん検診は安全、簡単に行えます。
細胞診を行い、異常のある場合に精密検査(コルポ診、組織診)を行います。
異常が見つからなくても、2年に一度検診を受けましょう。

コルポスコピーとは

コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部を観察する検査です。細胞診で精密検査が必要であるという結果が出ると、コルポ診が必須です。
コルポ診で異常があった場合は、「狙い組織診」が行われます。狙い組織診はコルポスコープで見ながら、病変の広がりと境界を確認し、最高病変と思われるところを中心に1〜数カ所を採取します。狙い組織診の検査結果で次にどうするのかの大半が決まります。
前がん病変(がんの一歩手前)や、子宮頸がん0期(上皮内がん)では、頸部の表面を切除する円錐切除法で治療できます。当院では高周波を用いたLEEP装置を用いて、日帰り手術を行っています。

円錐切除について

子宮頸がん

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