実は、ほとんどの女性の悩みです。

生理に伴って起こるさまざまな症状、あなたにこんな症状はありませんか?

むくみ、ニキビ、乳房や下腹部の張り、肌荒れ、腹部の激しい痛みなどのからだの不調。そしていらいら、無気力、憂うつ、倦怠感、不眠などの心の不調。
生理は、約1カ月の周期で子宮内膜が出血をともなってはがれ落ち、体外へ排出されることです。さまざまなつらい症状は、周期的なホルモンの変化により、主に生理前と生理中にあらわれ、ほとんどの女性がこれらの症状を感じています。そして、多くの女性が「生理痛」はガマンするものと、ひとりで耐えているのが現状です。
日常の生活に支障ときたすような症状は、治療の対象となっていることを知ってください。生理痛が子宮の病気のサインかもしれないことも、忘れないでください。そして、ひとりで悩んだりガマンしないで、パートナードクターと一緒に自分に合った治療法を見つけ、毎月のつらさから開放されましょう。

低用量ピル(OC)とは?

経口避妊薬のことで避妊を目的とした錠剤です。OCは主に排卵をおさえて妊娠を防ぎます。
OCに含まれる2種類の女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が脳下垂体にはたらきかけ、卵胞を成熟させるホルモン(卵胞刺激ホルモン:FSHと黄体化ホルモン:LH)の分泌をおさえます。そのため卵胞は成熟せず、排卵がおこらなくなります。また、OCは排卵をおさえるだけでなく、子宮内膜を変化させることで受精卵の着床を防いだり、子宮頸管の粘液を変化させることで精子が子宮内に入りにくくする作用があります。OCを正しく服用すれば、ほぼ100%の避妊効果があります。

低用量ピル(OC)の効果は?

OCは避妊効果だけではなく、過多月経や月経痛の軽減、月経不順の改善、ニキビや肌荒れの改善、子宮内膜症の予防、卵巣がんや子宮体がんの発生リスクを低下させるなどの効果もあります。また、月経困難症(月経痛)、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)の症状を緩和する治療薬として、保険適応のある低用量ピル(LEP)もあります。OCの服用で、体内のホルモンバランスを継続的に整えることができ、女性の生活の質(QOL)を向上させることが期待できます。

低用量ピル(OC)を処方してもらうには?

OC服用に関しは、いくつかの注意点があります。初めて服用される方(初診)は十分にカウンセリングさせていただきます。すでにOCを服用されいる方でも、当院で処方が初めての場合は問診票(チェックリスト)に記入していただきます。

処方してもらうにはどんな検査が必要?

年に1回の定期検診(診察、採血、子宮がん検診など)を受けていただきます。

低用量ピル(OC)をやめた後、妊娠に影響が出る?

OCを服用してたことで不妊になることはありません。また、OCを服用し続けているあいだOCの成分が体内に蓄積するということもありません。万が一、OCの服用を中止してすぐに妊娠した場合でも、赤ちゃんへの影響はないといわれています。OCの服用を中止してから3〜4カ月までに月経が回復します。

低用量ピル(OC)を飲んではいけない人は?

  • 妊娠中、妊娠の可能性がある
  • 授乳中
  • 高血圧
  • 肥満(BMI30以上)
  • 40歳以上
  • 喫煙者(特に35歳以上、1日に15本以上喫煙する方)
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 心臓、腎臓、肝臓の病気がある
  • 子宮がん、乳がんになったことがある などなど…

服用を考えている方は、医師に相談しましょう。

低用量ピル(OC)のリスクは?

副作用(マイナートラブル)

OCの服用を始めてから吐き気、頭痛、だるさ、乳房の張り、不正出血などの不快感を感じることがあります。これは、OCによって体内のホルモンバランスが変わるためです。
2〜3カ月服用を継続することで体が慣れ、症状がおさまってきます。症状が軽減せずOCが合わないと感じた時は、自己中断せずに医師に相談しましょう。

血栓症

頻度は少ないものの生命にかかわる重大な副作用として血栓症を発現する可能性があります。
血栓症とは血管内に血液のかたまり(血栓)ができ、血液の流れが悪くなったことをいいます。
長時間同じ姿勢でいることや、水分が不足していると血栓症が起こりやすくなります。適度に身体を動かしたり、こまめに水分を摂って予防することが大切です。
※頭痛や下肢の痛み・腫れ・しびれなど血栓症を疑う症状がある場合は、早めに病院へ受診しましょう!!

性感染症

性感染症にはクラミジア感染症、HIV感染などありますが、OCにはそれを防ぐ効果は
ありません。性感染症の予防にはコンドームを併用すること、また定期的な検査を受け
るようにしましょう。

身体に良くないイメージがあるが?

日本ではOCへのマイナスのイメージがあります。その原因として、副作用への誤った知識が挙げられます。
また、世界と比較するとOCの認可や普及率、性教育が遅いことも指摘されています。世界では、女性が主体的に避妊する意識が高く積極的にOCが使用されています。
避妊だけではなく、月経痛で学校や仕事に支障が出ることや、肌荒れやニキビなど『生活の質を向上させる』ためにもOCを使用する女性が多いです。OCは月経による悩みの症状が軽減できて、月経コントロールもできる女性のミカタです。

低用量ピル(OC)の好ましい効果と好ましくない効果

証明された
好ましい効果
可能性のある
好ましい効果
可能性のある
好ましくない効果
証明された
好ましくない効果
効果的な避妊
月経時の痛みや
出血の軽減
卵巣がんリスク低下
子宮体がんリスク低下
子宮外妊娠リスク低下
PMS症状改善
ニキビ改善
大腸がんリスク低下
がん全体のリスク低下
PIDリスク低下
子宮頸がんリスク増加
乳がんリスク増加
VTEリスク増加
ATEリスク増加

一時的な有害事象
・悪心
・乳房痛
・頭痛
・ニキビ
・性欲低下
・気分変動
・体重変化
・不正出血

EP配合剤には将来の生殖能や妊娠(催奇性がないことを含む)、体重に関する長期の影響に悪影響はない。

各種背景による血栓症発症リスク割合

EP配合剤使用期間による婦人科がんリスク(英国女性)

婦人科の病気

低用量ピル

生理に伴って起こるさまざまな症状、あなたにこんな症状はありませんか?

子宮頸がん

子宮頸がんは、20歳代後半~40歳代後半と若い世代に多いがんです。

子宮筋腫

子宮筋腫の治療に内視鏡を用いた手術を行っています。

子宮内膜症

子宮内膜症は、生殖年齢女性の約7~10%の頻度でおこり、20~40代でよくみられます。

卵巣のう腫

卵巣腫瘍の治療に内視鏡を用いた手術を行っています。

子宮腺筋症

子宮腺筋症の治療法は、症状の程度や大きさ、妊娠・出産の希望の有無によって選択します。

子宮脱・性器脱

高齢化社会に突入し、50代から70代にかけての女性に増えているのが、子宮脱(性器脱)です。

月経前症候群

PMSとは月経前に調子が悪くなり、月経の始まりとともに軽快する症状のことをいいます。

更年期障害

更年期障害というのは女性ホルモンの急激な減少によるさまざまな症状のことをいいます。