「ママ友はいらない?」心が楽になる“緩やかなつながり”の作り方

「家族がいるのに寂しい」あなたへ。「孤独」の正体と国の新しい対策

ふとした瞬間に、「私、ひとりぼっちだな」と寂しくなることはありませんか?
家族と一緒に暮らしていても、SNSで誰かと繋がっていても、なぜか自分だけが取り残されているような気持ちになる。

実は、そう感じているのはあなただけではありません。
今、この「孤独・孤立」の問題は、個人の性格のせいではなく、国全体で取り組むべき大きな課題となっています。

今回は、最新の「令和6年版 厚生労働白書」のデータをもとに、私たち女性のメンタルヘルスと、国が始めた新しい対策について分かりやすく解説します。

1. その寂しさの正体は「関係性の貧困」

「孤独」と聞くと、一人暮らしの高齢者をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、厚生労働白書では、孤独・孤立の状態を「関係性の貧困」と表現し、次のように定義しています。

「孤独・孤立は人生のあらゆる段階において何人(なんぴと)にも生じうるものであり、(中略)こころの健康に深刻な影響を及ぼしうるものである」
(令和6年版 厚生労働白書 P123より)

つまり、子育て中のママであっても、職場で働く女性であっても、社会との「つながり」が希薄になれば、誰でもこの状態に陥る可能性があるのです。

特に女性は、産後や更年期など、ホルモンバランスの変化やライフステージの変わり目で、心身ともに不安定になりやすい時期があります。
白書でも指摘されていますが、孤独感が続くと心だけでなく体にも影響し、「生活不活発病」(動かないことで心身の機能が低下する病気)につながるリスクもあります。

「寂しいと感じるのは、私が弱いからだ」
そう自分を責める必要はありません。これは誰にでも起こりうる、社会的な現象なのです。

2. 2024年4月、新しい法律が始まりました

「孤独は個人の責任ではない」。そう国が認め、社会全体で支え合うためにできた新しい法律をご存知でしょうか?

「孤独・孤立対策推進法」
(2024年4月1日施行)

この法律の基本理念には、とても温かいメッセージが込められています。

  • 「孤独・孤立に悩む人を誰ひとり取り残さない社会」を目指す
  • 「相互に支え合い、人と人との『つながり』が生まれる社会」を作る

国は今、本気でこの問題に向き合っています。
24時間対応の相談窓口の整備や、NPOへの支援など、「助けて」と言いやすい環境づくりが急速に進められています。

3. 私たちに必要なのは「緩やかなつながり」

では、孤独から心を守るために、私たちはどうすれば良いのでしょうか?
国の「重点計画」には、非常に重要なキーワードが記されています。

それは、「予防」「緩やかなつながり」です。

孤独対策というと、「親友を作らなきゃ」「地域の行事に全部出なきゃ」とプレッシャーを感じる方もいるかもしれません。でも、白書が推奨しているのは、もっと気楽なものです。

「人と人との『つながり』を、それぞれの選択のもとで、緩やかに築けるような社会環境づくり」
(令和6年版 厚生労働白書 P124より)

  • 挨拶を交わす程度の顔見知り
  • 趣味のサークルや習い事
  • SNSでのちょっとした交流
  • かかりつけの病院やクリニック

こういった「緩やかなつながり」をいくつか持っておくことが、心のセーフティネット(予防)になります。
「一人ではないけれど、干渉されすぎない」。自分が心地よいと感じる距離感の居場所を持つことが大切なのです。

産婦人科医からのメッセージ

私たち産婦人科医も、皆さんの「つながり」のひとつです。

体の不調はもちろんですが、「なんとなく心が晴れない」「誰かに話を聞いてほしい」。そんな理由で受診していただいても構いません。
話すことで気持ちが整理され、安心できることもたくさんあります。

「あなたは決して一人ではありません」

国も、地域も、そして私たち医療機関も、あなたを支えるチームの一員です。
辛い時は一人で抱え込まず、どうぞ頼ってくださいね。

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