藤東クリニックではアロマテラピーを行っています
分娩進行中のアロマテラピーは、精油(植物のエッセンシャルオイル)を用いることで、産婦に対しては
- 分娩促進効果
- リラックス効果
- リフレッシュ効果
- 鎮痛効果
など、さまざまな効果が期待できます。
さらには、分娩進行中の看護者や付き添う家族を癒やしてくれ、双方の疲労回復にも大いに役立ちます。
アロマテラピー(aromatherapy)ってなぁに?
植物がもつ香りに神秘的なパワーがあります。
そのパワーの源である植物の香りのエッセンス(精油=:エッセンシャルオイル)を使って人の健康や美容に役立てる自然療法のこと。
精油の芳香植物(ハーブ)から抽出される成分は、鼻や皮膚から体に取り込むことで、脳神経に働きかけ、血液の流れにのって全身へ届きます。
アロマテラピーでお母さんがリラックスすると、胎盤を通じて胎内の赤ちゃんに芳香成分が働きかけるのです。
妊娠中のアロマテラピー
大切な命を育てるために、おかあさんのからだは大きく変化していきます。
また妊娠中はホルモンの影響を受けて心は不安定になりやすいので、心地よい香りでリラックスした時間をすごしましょう。
分娩促進効果
ラベンダー・クラリセージ・ジャスミン
鎮静作用やリラックス効果
ラベンダーオレンジ
リフレッシュ効果
オレンジ・ベルガモット・グレープフルーツ など
アロマテラピーによるケア
15〜20分程度の足浴後は、靴下やレッグウォーマーをはいて保温します。
アルコールに精油を希釈したものを霧状に散布する「エアーフレッシュナー」も手軽にできます。
分娩が急速に進むときの嘔気・嘔吐にはペパーミント入を使うと有効。
ブレンドオイルで産婦が気持ちいいと感じる強さで、優しくリズミカルに、にぎやかな産婦にも効果的。
足の冷えている産婦には、足先から太ももにかけてのオイルマッサージで、血液循環をよくすることにより分娩進行を促します。
家族にも上手に促し、行ってもらうといいでしょう。
*ブレンドオイルはベースオイル20cc+精油6〜8滴くらいの濃度です。
肛門圧迫感が出てきたら会陰部や肛門部へ行うのも効果的。
全開してから行うと会陰も延びやすくなります。
洗面器に熱いお湯を入れ、精油を1〜2滴おとしたお湯を使用。
緊張が強く、にぎやかに声を張り上げる産婦には、マッサージを合わせて行います。
- 100%ピュア&ナチュラルな精油を選ぶ
- 合成香料やアルコールを加えたものは選ばないこと
- 品質を管理されたよい精油を選ぶこと
- 皮膚に使う場合は必ず薄める
- 内服しない など
例えば・・・
- ホホバオイル
- グレープシードオイル
- アーモンドオイル
などのキャリアオイル10cc + エッセンシャルオイル 2滴(0.1cc)
最近は、産婦人科で積極的にアロマテラピーを取り入れているところも増えています。
アロマ大好きという方や興味のある方は、アロマテラピーを取り入れている産婦人科や助産所、ベビー&マタニティ向けのアロマテラピー講座なども探して参加してみるといいでしょう。
妊娠中におすすめのアロマレシピ
イランイラン・クラリセージ・ローズ・ゼラニウムなどの甘いお花の香りでのマッサージは不安感や疲労感をとり、心をリラックスさせてくれます。
(産後には、ネロリを・・・)
ペパーミントや真正ラベンダー・ローズマリーなどでマッサージや足浴をしましょう。
また、ローマンカモミール・ラベンダー・グレープフルーツ・ジュニパーなどの利尿作用のあるもので足湯をしてみましょう
*ジュニパーは6カ月以降からならOK!