もう我慢しない。職場で「しんどい」と感じたら、最初にやるべき3つのアクション

「これってパワハラ?」職場で泣き寝入りしないための法的知識と対処法

「最近、上司の言葉が胸に突き刺さる…」
「職場の人間関係が辛くて、朝起きるのが億劫…」

今、この記事を読んでくださっているあなたも、もしかしたら同じような悩みを抱えているかもしれません。

実は、職場の「いじめ・嫌がらせ」に関する相談は年々増加しており、国の労働局に寄せられる相談の中で6年連続トップになるほど、多くの人が苦しんでいる深刻な問題です。また、メンタルヘルスの不調で1ヶ月以上休職したり、退職者が出たりした会社の割合は約10社に1社にものぼります。

決して他人事ではない、職場のハラスメント。
しかし、泣き寝入りする必要は全くありません。今の時代、法律が働くあなたを強力に守ってくれます。

「藤東クリニックインサイト」では、働く女性が自分らしく健やかに輝くための情報を発信しています。今回は、シリーズ第3回「『これってパワハラ?』泣き寝入りしないためのハラスメント対策」の内容を、この記事で詳しくご紹介します。

1. それ、パワハラかも?客観的に判断するための「3つのものさし」

「厳しい指導」と「パワハラ」の境界線はどこにあるのでしょうか?動画では、法律で定められた以下の3つの要素(ものさし)をすべて満たすものがパワハラに該当すると、分かりやすく解説しています。

  • ① 優越的な関係を背景とした言動
    • 上司から部下だけでなく、専門知識を持つ同僚や、集団から個人へのいじめなども含まれます。
  • ② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
    • 人格を否定するような暴言や、明らかに達成不可能な業務の強制などがこれにあたります。
  • ③ 労働者の就業環境が害されるもの
    • 精神的・身体的な苦痛によって、仕事で能力を発揮することに重大な支障が出ることです。

この3つの基準を知っておくだけで、「自分が感じている辛さは、客観的に見ても問題なんだ」と冷静に状況を判断する助けになります。

2. 法律があなたを守ります!会社の「義務」とは?

「会社に相談したら、かえって自分の立場が悪くなるのでは…」
そんな不安を感じる必要はありません。2022年4月から、すべての企業でパワハラ防止措置が義務化されました。

会社には、
* 相談窓口を設置する義務
* 相談者のプライバシーを守る義務
* 相談したことを理由に解雇などの不利益な扱いをしてはならない義務

などがあります。動画では、会社があなたのために何をすべきか、法律で定められた具体的な内容を詳しくお話ししています。

3. 【産婦人科医の視点】ストレスが引き起こす、女性の体への危険なサイン

産婦人科医として特に強くお伝えしたいのが、ハラスメントによる強いストレスは、決して「心だけの問題」では終わらないということです。

強いストレスは、女性ホルモンの司令塔である脳の視床下部に直接ダメージを与え、ホルモンバランスを大きく乱してしまいます。その結果、

  • 月経不順、無月経
  • PMS(月経前症候群)の悪化
  • 不正出血
  • 不妊や更年期症状の悪化

といった、様々な身体症状として現れることがあります。
「最近、体の調子がおかしい…」それは、あなたの心が発しているSOSを、体が代弁しているサインなのかもしれません。

一人で抱え込まず、正しい知識で自分を大切に

職場で辛い思いをした時、一番大切なのは「一人で抱え込まないこと」そして「自分を守るための正しい知識を持つこと」です。

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