子宮鏡とは、子宮の中に細いカメラをいれて、子宮の内部を直接観察するものです
直径3.1mmの細いファイバースコープを子宮頚部からゆっくりと子宮内腔へと挿入し、子宮頸管や子宮内腔を直接観察する検査です。
不正性器出血の原因検索、子宮頸管や内腔の癒着や隆起性病変の有無の確認、また子宮内膜の機能を評価することもでき、不妊検査の一つとしても非常に有用な検査です。
検査の所要時間は数分間で外来で行います。当院で使用している子宮鏡は、直径が非常に細いため痛みを伴うことはほとんどありません。
細い管状のカメラで、腟から子宮の入口に挿入して、直接子宮の内側を観察することができる内視鏡の1つです。胃カメラを小さくしたようなイメージです。当院で使用している子宮鏡は、直径3.1mm程度です。
子宮鏡検査の対象となる病気
- 子宮体がん
- 子宮内膜ポリープ
- 子宮筋腫
- 子宮奇形
- 不妊症
- 子宮内のその他の病変
子宮鏡検査の実際
子宮鏡検査は婦人科外来で行い、予約が必要です。検査の時期は、出血や妊娠の可能性がない月経の直後がもっとも適していますが、妊娠の可能性が全くなければ、基本的にはいつでも可能です。
子宮内の観察を容易にするため、子宮の中に生理食塩水を注入しながら検査します。
当院で使用している子宮鏡は、直径が非常に細いため、頸管拡張や麻酔は不要です。
検査は5分程度で終わります。