ウォール・ストリート・ジャーナルに当院が紹介されました

この度、世界的に著名な経済紙である「THE WALL STREET JOURNAL(ウォール・ストリート・ジャーナル)」に、当院の取り組みが紹介されました。

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Supporting Women in Childbirth and Lifelong Care (WSJ. Magazine Partners)

この記事では、世界的に見ても特徴的な日本の出産ケアの現状と、その中で当院が大切にしている「からだ」と「こころ」に寄り添うサポートについて、院長 藤東淳也の思いと共にご紹介いただいております。

日本の素晴らしいお産文化、そして女性の生涯にわたる健康を支える当院の取り組みを、この記事を通じて国内外の多くの方々にお伝えできることを大変光栄に思います。

ウォール・ストリート・ジャーナルに当院が紹介されました

以下に、記事で触れられている当院の考え方や取り組みについて、改めてご紹介させていただきます。

日本独自の医療システムと「有床診療所」の役割 ― 女性の健康を支えるために

日本では、医療法によりベッド数19床以下の小規模な医療施設は「有床診療所」、それ以上は「病院」と定められています。地域には各診療科のクリニックがそろい、専門医が診察を行うこのスタイルは、日本人にはなじみ深いものですが、世界的には珍しく、日本独自の医療システムと言えます。

特に産科の有床診療所では、単にお産を扱うだけでなく、妊婦さんの「からだ」はもちろんのこと、「こころ」のケアにも力を入れ、「快適で安全なお産」を支えるきめ細やかな医療が提供されています。少子化が進む日本において、出産の喜びを最大限に支え、女性の一生に寄り添うこと。それが、私たち藤東クリニックの使命であると考えています。

藤東クリニックが目指す「支援型」のお産

医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニックは、1928年に祖父が開院して以来、父の代で現在の安芸府中町に移転し、50年以上にわたり、地域の皆様に親しまれてまいりました。産科診療を中心に、出産のサポートはもちろん、婦人科疾患やがんの検査・治療など、幅広く女性の健康を支えています。年間の分娩数は約850件にのぼり、その多くが産科入院の患者様です。

産科医療には、安全を最優先し母子の「からだ」の健康を重視する「管理型」と、当院が実践する「支援型」があります。「支援型」の医療は、母子の「からだ」の健康と同じくらい「こころ」の健康を大切にします。もちろん、リスクの高いご出産には管理型医療が不可欠ですが、リスクの少ない妊婦さんに対しては、ご家族が望む出産や子育ての主体性を尊重し、その思いに寄り添いながら「安全で快適なお産」を目指すことが私たちの役割です。
ご自身が思い描く環境で新しい命を育み、誕生の瞬間を迎えることは、その後の子育てや次の妊娠への前向きなきっかけにも繋がると信じています。本来、妊娠・出産は喜びに満ちあふれたものです。妊婦さんが笑顔でその大切な時を過ごせるよう、私たちの医療が全力でサポートいたします。

「生むだけじゃない」― 産前・産後を豊かにするクリニックの取り組み

当院では、妊婦さんお一人おひとりの希望をできる限り叶えるため、具体的なご要望を記す「バースプラン」を作成しています。クリニックは単に「生むだけの場所」ではなく、産前・産後の過ごし方やケアも非常に重要だと考えています。

健診後には助産師との相談時間を設け、どんな些細なことでも気軽にお話しいただける環境を整えています。また、マタニティ教室やマタニティヨガ、ベビービクスといったイベントも開催し、妊婦さん同士の友人作りや気分転換の場としてもご活用いただいています。

入院中の大きな楽しみの一つが「食事」です。当院では、クリニック内にレストランを併設し、経験豊かな料理長が腕を振るう、季節感あふれるお料理を提供しています。同じ時期に出産されたお母様方が赤ちゃんと共に食卓を囲み、交流を深める大切な時間ともなっています。
さらに、退院後のママと赤ちゃんをサポートする「おっぱい教室」は、育児の悩みを気軽に相談し、情報交換ができるコミュニティの場としての役割も担っています。

小規模な有床診療所だからこそ実現できる、このような快適な出産を支える「支援型医療」ですが、産科を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。安芸府中町においても、この20年で分娩を扱う産科施設は減少し、現在は当院のみとなりました。しかしながら、病院と有床診療所が扱った出産数は同程度という統計もあり、「支援型産科医療」へのニーズは依然として高いと実感しています。私たちだからこそできる医療を、これからも真摯に提供してまいります。

女性の一生に寄り添う「かかりつけ医」として

私の願いは、妊娠・出産という特別な時期だけでなく、女性がその一生を通じて健康で輝き続けられることです。現代社会では、多くの女性が責任ある立場で活躍されていますが、「少しだけなら」と無理を重ねてしまう方も少なくありません。
また、若い女性の中には「病気ではないから」と生理痛を我慢してしまう方もいらっしゃいます。そのような時こそ、医療の力で支えられることがあります。

どんな些細なことでも気軽に相談できる存在として、女性が安心して活躍し、輝けるようサポートしたい。一生に寄り添う「かかりつけ医」であること、それが私たちの目標です。

当院のモットーは、「正義・友愛・奉仕」です。
「正義」の形は人それぞれであり、時にはお互いの正義がぶつかることもあります。しかし、互いの正義を尊重することで、平和な関係を築くことができます。そのためには、相手の立場に立って考える「友愛」の心が大切です。相手を思いやることで、自然と相手の正義を重んじることができるようになります。その上で、自分にできることを考え、行動する「奉仕」へと繋がります。

この思いを胸に、患者さん一人ひとりとの信頼関係を築いていきたいと考えています。これは患者さんとの関係だけでなく、スタッフ同士にも当てはまることです。互いの信頼を積み重ねることで、より良い医療を提供できると信じています。
それぞれの思いを尊重しながら支えること、それこそが「支援型医療」の本質です。その素晴らしさを、これからも伝え続けられるクリニックでありたいと願っています。


この記事が、皆様にとって日本の産科医療の特色や当院の取り組みについてご理解を深める一助となれば幸いです。
今後とも藤東クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

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