初めてのセックスのやり方は?基本的な流れや注意点

藤東クリニックお悩み相談室~初めてのセックスのやり方について~

相談者
彼とそろそろ初めてのセックスをすることになりそうです。2人とも初めてで不安なので、初セックスの前に正しいセックスの流れを知りたいです。
藤東先生
今回は初めてのセックスについて解説しましょう!

正しいセックスの流れってあるの?

セックスの流れに正解はありませんが、一般的には「前戯→挿入→後戯」の3段階を踏むことが多いです。

また、セックスは必ず挿入を伴うわけではありません。前戯のような性的な触れ合いのことも、「セックス」に含まれます。なお、それぞれの時間や内容などの決まりはありません。当事者同士が、最も「心地よい」と感じる方法を選ぶことが大切です。

初めてのセックスで注意すべきことはある?

初めての時だけでなく、セックスをする時に必ず注意しなければならないことは、『望まない妊娠の防止』『性感染症の予防』です。避妊と性感染症予防には、コンドームなどの避妊具の使用が必須です。

また、キスやセックスなど性行為をする場合は、お互いの意思が一致し、かつ、その意思をお互いが確認し合ってから始める(性的同意をとる)ことが前提です。特に、初めての時は分からないことも多いので不安になるかもしれませんし、体調が悪くなるといったことも起こり得ます。心も体も整った状態でセックスに臨むことが大切です。

もっと知りたい「初めてのセックス」について

セックスの基本的な流れ

(1)前戯

前戯とは、挿入前の準備段階を指します。行為としては、いわゆる「愛撫」といわれる、手や口などを使ったお互いの性感帯への刺激です。

身体的な目的としては、腟の潤いを促し、男性器をスムーズに挿入することがあげられます。また、精神的な目的としては、愛情表現や充足感を高めるためであり、カップルのセックスにおいて大事な行為になります。

前戯の時間が極端に短い、相手が不満足な状態の場合、女性は腟の潤いが足りずに挿入時に性交痛を感じることがあります。特に初めての場合、緊張などで潤い不足になりやすく、痛みを感じる方は少なくありません。また、男性は十分に勃起できず、うまく挿入ができない状態になりますので、お互いに前戯をじっくり行うように意識すると良いでしょう。

(2)挿入

女性の腟が十分に潤い、男性器も挿入できるほどの硬度になって、お互いの心の準備も整ったら挿入へと進めます。妊娠を希望しない場合は、このタイミングに必ずコンドームを装着しましょう。未装着の状態で一度でも挿入してしまうと、避妊の効果が低減します。

初めてのセックスでは、女性が比較的リラックスしやすい体勢の「正常位」での挿入がおすすめです。女性が仰向けになり、男性が女性の足の間に入って覆いかぶさるように重なって腟に男性器を挿入します。

もし、緊張などで潤い不足を感じたり、女性側に痛みが強かったりする時は、我慢をせず、潤滑ジェルを使いましょう。

(3)挿入後

腟に男性器を挿入したら、すぐに動かさずに数十秒ほど留めます。特に、女性が初めての場合は腟内が狭く、慣れるまで痛みを感じやすいです。肉体的にも精神的にも無理のないよう、少しずつ動かしていきましょう。

男性器で腟の中や奥をマッサージするように腰を動かすことをピストンと呼びます。ピストン中もキスをしたり、バストに触れたりといった愛撫をすることで、心身ともに満足感が増すでしょう。

慣れてくれば、セックス中に体位を変えることで幅広い挿入感を楽しめます。挿入角度などが変わるため、性交痛の緩和につながることもあります。

ピストンを繰り返すと男性の快感が高まり、射精を促します。女性の強い快感や骨盤筋のけいれんなどの体の反応(オーガズム)については、初めてのセックスで得ることは稀ですが、経験を重ねていくうちに、オーガズムを得やすくなると考えられています。

(4)後戯

セックスが終わった後の時間を「後戯」と呼びます。前戯のように強い刺激を与えるのではなく、お互いにセックスの余韻を楽しむ時間になります。

決まった手順ややり方はなく、抱きしめ合う、キスをする、いつもより深い会話をするといった、2人が精神的に満たされるための行為をしてみると良いでしょう。

セックスは男性の射精によって終わる印象が強いかもしれませんが、特に終了のタイミングに決まりはありません。お互いが満たされた状態になれば、終わらせて良いですし、もし、自分が満たされていなければ、希望を聞き、自分も伝えましょう。

なお、男性はセックスが終わると、いわゆる「賢者タイム」を迎える傾向があります。本能的な生理現象の1つで、射精後は急激に性欲が減退し、性的な事柄に興味を失うのです。個人差がありますが、後戯を楽しもうとしても眠たくなる、冷たい態度をとるといったことがあるかもしれません。

少し様子を見ながら、後戯のタイミングを図ると良いでしょう。

初めてセックスする時の注意点

(1)避妊方法や性感染症について知る

妊娠を望まない場合は、コンドームやピルなどの避妊具を必ず使用しましょう。避妊法には男性主導のコンドーム、女性主導ではピルや女性用コンドーム、殺精子剤、子宮内避妊用具(IUDリング)などがあります。

避妊率は、正しく飲んでいればピルが約99.7%と最も高いです。子宮内に避妊具を装着するIUDリングは約95%、最も一般的なコンドームの装着は約82%と言われています。逆に、殺精子剤は手軽に使えますが75%と低めです。

セックスをしたら、どの方法をとっても避妊を100%成立させることは難しいです。不安な方は、複数の避妊方法を併用することで、避妊率を高めましょう。なお、男性用のコンドームと女性用のコンドームを併用すると、破れてしまう可能性があるので、注意が必要です。

また、性感染症予防の観点からもコンドームの装着は不可欠です。性感染症は体液を介して感染するため、コンドームで性器の接触を避ければ感染を防ぐことができます。主な性感染症には、クラミジア感染症や淋病、梅毒、エイズ(HIV)などが挙げられます。近年では、クラミジア感染症の罹患者が増加傾向にあります。

いずれも治療をせずに放置すると重症化し、場合によっては不妊症や命に関わる事態にもなりかねませんので、病院を受診しましょう。

(2)性的同意をとる

「性的同意」とは、すべての性的な行為に対して、お互いがその行為を積極的にしたいと望んでいるかどうか確認することを指します。交際や結婚をしているからといって、お互いの性的同意が取れているとは限りません。セックスをする時は、毎回、事前に性的同意を取るようにしましょう。

特に、初めてのセックスは多くの人にとって勇気のいる行為で、心の準備が整うのに時間がかかるのも珍しいことではありません。自分の気持ちの準備ができていて早くしたいと思っていても、相手も本当に同じ気持ちでいるのかしっかり確かめるのは、後々の関係を考えても大切なことです。

なお、お酒で酔っている人や寝ている人は同意を示せませんので、強引で一方的な行為は避けましょう。

(3)セックス前後に排尿・排便を済ませる

セックスの前後は、排尿や排便を済ませておきましょう。手や舌が性器に触れるということは、ウイルスとも接触することになります。性器に触れるパートナーの事も考慮し、デリケートゾーンは清潔にすることが大切です。また、女性が排尿を我慢していると、尿道から雑菌が入り膀胱炎になる可能性もあります。

排尿や排便は、シャワー前に済ませた方が良いですが、シャワー後になった場合は、ウェットシートなどで汚れを拭き取るといった対処をしましょう。なお、セックス直後の排尿は、汚れを洗い流すことで性感染症の感染予防につながります。

デリケートゾーンの汚れの拭き取りに使用できるウェットシートの例。画像は『LC’Sジャムウ・デリケートウェット(ラブコスメ)

(4)性器を傷つけない

セックスは触れ合いが増えるため、手を清潔に保つことが不可欠です。特に、爪が伸びた状態だと、お互いの体や性器を傷つけてしまう可能性があります。ウイルスが性器の傷から侵入し、性感染症の感染リスクも高まります。

また、ラブグッズなどを使用する場合も、激しく動かしたり無理に押し込んだりといった行為は性器を傷つける原因になります。優しく無理のない範囲で使用し、必ずラブグッズにコンドームを装着しましょう。

ラブグッズに着けるコンドームの例。画像は『LCグッドバリューコンドーム(グッズ用)(ラブコスメ)

初めてのセックスに関するQ&A

(1)コンドームを付けるタイミングは?

正しいコンドームの装着タイミングは「勃起時」です。コンドームは正しく装着できていないと、避妊の効果が激減します。

高い避妊効果を発揮しようとしてなるべく早くに装着したほうがいいと思う人もいるようですが、十分に男性器が勃起していない状態でコンドームを装着しようとすると外れてしまう可能性があるので、むしろ注意が必要です。

また、「挿入しても射精しなければ妊娠しないからコンドームを付ける必要が無い」という誤った認識の人もいます。男性の性的興奮時に分泌されるカウパー腺液にも、精子は含まれています。射精しなくても、挿入してしまうとこのカウパー腺液を介して妊娠する可能性があります。そのため、挿入時には必ずコンドームを装着している必要があります。

さらに挿入せずに女性の腟付近に精子が付着した場合も、女性の分泌物を介して子宮に到達する可能性があります。そのため「脱落防止のため、勃起前にはコンドームは装着しない」「付着を避けるためにも、勃起したらコンドームを装着する」「コンドームを付けずに挿入は一切しない」の3点をしっかり徹底しましょう。

(2)コンドームの使用を拒否されたら?

コンドームは避妊のためだけではなく、性感染症の予防のためにも必要です。性行為の経験があれば、誰もが性感染症に感染している可能性があります。性感染症は自覚症状がないことも多いので、知らないうちに移している場合もあるため注意が必要です。

コンドームの使用を拒否された時、ゴムなどのラテックスアレルギーが理由である場合は、『ポリウレタン製』『イソプレンラバー製』など、ラテックス以外の種類のコンドームの使用を提案しましょう。妊娠についてはピルを飲むといった方法もありますが、性感染症は防げません。

最も避けるべきなのは、パートナーのリスクを無視して自分本位な理由でコンドームの装着を拒否することです。相手に流されず、自分の身体を守ることを重視しましょう。

(3)生理中にセックスしても良い?

生理中のセックスは、性感染症の感染や子宮内膜症などの病気のリスクが高まります。生理痛がある場合は痛みが増してしまう場合もあります。

中には、生理中は妊娠しにくいと考えている方も少なくないかもしれませんが、生理開始1日目から妊娠する可能性があります。もし、どうしても生理中にセックスしたい時は、妊娠する可能性や性感染症の感染リスクを考え、必ずコンドームを着用するようにしましょう。

出血している状態でのセックスは、女性の体への負担が大きいです。特に、初めてのセックスでは、痛みや不快感などが生じやすいので、避けるようにしましょう。

(4)挿入時に痛いときはどうしたら良い?

初めてのセックスで、処女膜や腟内への裂傷、痛みに違和感を覚える女性は多いです。まずは無理をせず、挿入が難しい時は次の機会に見送るなど、体調を最優先にしましょう。

指や細めのラブグッズの挿入で少しずつ慣らしたり、挿入時に潤いをサポートする潤滑ジェルを使用したりといった工夫で、体への負担や違和感を緩和することもできます。

ただし、挿入できるようになっても痛みがある場合は、何らかの病気が原因で性交痛が起こっている可能性もあります。我慢をせずに、病院を受診して検査をしましょう。

初セックスの前に準備しておきたいアイテム

(1)体を清潔に保つのに役立つ石鹸

セックスの前後は、臭いやかゆみなどの不快感を避けるためにも、体を清潔に保つ必要があります。デリケートゾーンにも使用できる低刺激の石鹸を使用し、手指だけでなく、全身の汚れを洗い流すようにしましょう。

また、キスやオーラルセックスによって口腔内のウイルスが付着することがありますので、歯みがきも行っておくと良いでしょう。

ジャムウハーバルソープ
デリケートゾーンの汚れを洗い流すのに役立つ石鹸の例。画像はジャムウ・ハーバルソープ(ラブコスメ)

(2)潤い不足を助ける潤滑ジェル

初めてのセックスでは、緊張や不安が生じやすく、潤い不足になりやすいです。無理に愛撫をしたり、勢いで挿入したりせず、潤滑ジェルやローションを利用しましょう。

無理な挿入による肉体的な痛みはもちろん、挿入できないプレッシャーなどの精神的な苦痛も和らげることができます。

潤滑ジェル「ラブスライド」
挿入時の潤い不足をサポートするモイスチャージェルの例。画像は『ラブスライド(ラブコスメ)

(3)挿入時の違和感を軽減するゼリー付きコンドーム

初めてのセックスで、潤滑ジェルの利用に抵抗がある方は、ゼリー付きのコンドームを選ぶと良いでしょう。コンドームにたっぷり塗布されたゼリーが、スムーズな挿入をサポートし、痛みを軽減してくれるはずです。

ジェルがたっぷり塗布されたコンドームの例。ラブミルフィーユ モイストタイム(ラブコスメ)

(4)セックスの練習に使えるラブグッズ

初めてのセックスで、いきなり男性器を受け入れられない女性は、少なくありません。まずは、指などから段階を追って挿入感に慣れることが大切です。初体験を迎える前に、自分の指やラブグッズで挿入のイメージトレーニングをしておくと、いざパートナーとセックスをする時に、精神的にも肉体的にもリラックスできるかもしれません。

処女の方用に、細いラブグッズもあるので、利用してみても良いでしょう。タンポンサイズであれば、処女膜に傷をつけることもありません。

細いラブグッズの例。ラブデビューシリーズ メシベ(ラブコスメ)

セックスの流れを知って、初めてのセックスに備えよう

初めてのセックスは、誰でも緊張するもの。初体験の前に、あらかじめセックスの流れや知識をつけておくと、本番を迎えた時も慌てずに済むでしょう。望まない妊娠や性感染症の予防のためにも、コンドームやピルなどの準備も忘れずにしておきましょう。

もし、性行為の途中でコンドームが破れた、何らかの理由で避妊できなかったという時は、72時間以内にモーニングアフターピルを服用することで、避妊できる場合があります。心配なことがある時は、早めに婦人科などの病院を受診しましょう。

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※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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