藤東クリニックお悩み相談～キスマークについて～
キスマークとは？
キスマークは、一般的にパートナーが相手の肌に吸引力を加えて作る、くちびるでできた紅斑（こうはん）のことを指します。ハイキー、ラヴバイト、ヒッキー、吸気痕などとも呼ばれます。
キスマークはどうやってできる？
主に性行為の前戯で首筋や胸元を愛撫するときに、唇で吸引して愛撫することで生じます。そのため、性行為での愛撫時に首筋や胸元、太ももなどを吸って愛撫しなければキスマークはできません。
キスマークができるメカニズム
首筋や胸元、太ももや二の腕など、皮膚の柔らかい場所は、内出血が生じやすい場所です。その部分を唇で吸引して愛撫すると、皮膚表面の小さな血管が破れ、紅斑として現れます。
もっと知りたいキスマークについて
キスマークの付け方のコツ
性行為の象徴ともいえるキスマークに憧れる人もいるようです。しかし実際にパートナーにつけようとしてもうまくあとがつかないことがあります。上手くキスマークの跡を残す方法を紹介します。
（１）口をすぼめる（範囲を狭くする）
上手くあとが付かない理由は、口を平らにしたまま吸っていることが原因かもしれません。紅斑ができるのは吸われる圧力によって肌の血管が破れることが原因です。狭い範囲の方が圧力が強くなりやすく、紅斑ができやすくなります。
大きな唇の形を着けるというよりも、小さな丸いあとを付けることをイメージしましょう。
（２）適度な湿り気
乾燥した唇ではうまくキスマークがつかないことがあります。唇が乾燥している場合は、リップクリームや唾液を使って適度な湿り気を持たせ、柔らかく肌に触れるようにしましょう。湿度があると、吸引がより効果的になります。
（３）時間をかける
急いでキスマークをつけようとせず、ゆっくりと時間をかけて吸引することで、細かい血管が破れやすくなります。ただし、過度に時間をかけると相手が不快に感じる可能性もあるため、相手の反応を常に確認しながら行動するように心掛けましょう。
キスマークを付けるときの注意点
（１）相手の許可を取る
自分はキスマークをつけたかったとしても、相手がそれを望んでいない可能性もあります。特にキスマークは性行為の象徴で、印象にかかわるので、他の人に見られては困ることがあったり見られたくないという人もいます。
一方的に勝手につけるのではなく、まずは相手の意思を確認し、その気持ちを尊重しましょう。
（２）場所を選ぶ
「キスマークを付けること自体はいいが、見える場所はNG」という人もいます。キスマークをつけていいかだけでなく、できれば見えやすい首筋につけても平気なのか、それとも下着等で隠すことのできる胸元や胴体がいいのかなどを確認しましょう
（３）強く吸いすぎない
キスマークを付けるときは強く吸いつくことなく、軽く吸うことで肌を刺激します。強い力で吸うと、相手が痛みを感じる可能性が高まりますので、優しく軽い吸引を心掛けましょう。
キスマークを付けられて困ったときの対処法（消し方）
反対に、OKを出していないのにキスマークを付けられてしまって、見られたくないから早く消したいという人もいることでしょう。
キスマークは一時的なもので、通常は数日から数週間で自然に治癒します。ただし、いくつかの方法で、腫れや赤みを軽減し、キスマークを早く消す手助けをすることができます。
（１）冷却する
キスマークができた直後は、アイスパック等を数分間肌に当てて冷やすことで、腫れや赤みを軽減することができます。冷却によって血管を引き締め、内出血を抑える助けになります。
（２）温める
キスマークができて数日経ってからは、キスマークができた個所とその周辺を温めることで、血行を促進し内出血を解消するのに役立ちます。温かさは血管を広げ、循環を改善します。
ミニカイロを当てたり、温かいシャワーを重点的に当てたり、湯船につかってお風呂で温めながら優しくマッサージするといいでしょう。この時強すぎるマッサージをするとさらに内出血してしまうので注意が必要です。
（３）ビタミンKクリームを使用する
ビタミンKは内出血の治癒を助ける栄養素であり、ビタミンKを含むクリームをキスマークの上に塗ることで、内出血の治癒を早めることができる可能性があります。
（４）栄養豊富な食事を摂る
ビタミンCやビタミンK、鉄分を含む栄養豊富な食事を摂ることで、体内の内出血を早く治癒するのに役立ちます。
（５）保湿する
キスマークの周りの皮膚を保湿することで、炎症を和らげ、治癒を促進することができます。
（６）隠す
キスマークが早く消えるかどうかは、個人の体質やキスマークの大きさ、深さによって異なります。うまく消えない時、今すぐに見えないようにしたいときは「隠す」方法をとるのも一つの方法です。
一般的には、絆創膏、ファンデーション（コンシーラー）を使用することが多いでしょう。
キスマークに意味はある？
もう一つ付けられた側が気になることに、キスマークを付ける相手の心理があると思います。キスマーク自体、愛情表現のほかに所有欲やマーキングの意味があるといわれています。
さらにキスマークは付ける場所によっても、パートナーの心理を探ることができるとも言われています。
（１）首筋にキスマークを付ける心理
首筋はほかの人から見えやすい場所でもあります。そのことから「所有欲や独占欲の表現」が心理としてあると言われています。
また、 首筋は一般的に親密な関係や深い愛情を示す場所とされています。キスマークを首筋につけることは、パートナーに対する深い感情や親密さを表現する手段として捉えられることがあります。
（２）胸元にキスマークを付ける心理
胸元にキスマークを付けると、自然とキスマークを隠すために胸元を隠した服装になります。そのことから「他の人にセクシーな姿を見せないで」というメッセージになります。
また、少し距離感が近づくと見えやすい場所でもあるので、パートナーと距離感の近い異性への牽制の意味合いで付ける人もいるようです。
また首筋は鏡などでなければ自分からは見えませんが、胸元は着替えやお風呂など裸になったときに女性自身にも見えやすい場所です。胸元はそういったひとりの時間に、性行為の時間をふと思い出すきっかけになる場所でもあります。
（３）太ももにキスマークを付ける心理
太ももは性的な関係にでもならない限り、ほとんど見せることが無い場所です。そういった場所である太ももにキスマークを付けることが許されているということは、支配的なパートナーとしての優越感を感じることができます。
同時にそういった親密な関係でしか見ることが許されない場所なため、具体的に浮気防止の意味合いも持つでしょう。
（４）背中にキスマークを付ける心理
背中は抱擁や愛情の表現の場所としてよく使用されます。背中にキスマークをつけることは、「相手に対する深い愛情や愛を示す方法」として捉えられることがあります。
一方で女性自身から全く見えない、場合によっては気づかれない場所でもあるので、浮気相手に自分の存在を知らせる作戦としても使われることがあるようです。
性行為でキスマークを付けあうときにおすすめのアイテム
（１）キス専用美容液
キスマークをつけるときは、唇で互いの身体を愛撫します。その時、ガサガサの唇だと相手はその愛撫を心地よく感じられません。ふわふわの唇で愛撫されると、相手により心地よさを与えることができます。
スティックタイプのキス専用美容液であれば、乾燥を感じたときにこまめに塗ることができ、唇の質感をふわふわにサポートします。
（２）ボディジェル
キスマークを付けるとき、実はつける側も心地よさを感じています。乾燥した肌よりもふわふわすべすべの質感の肌であれば、唇で愛撫するときにより心地よさが増すのです。
普段からお風呂上りにボディジェルで保湿することで、いつでも触っていたくなるふわふわすべすべの肌に近づくことができます。
キスマークにも注意が必要
キスマークは性行為をすれば必ず付くものではなく、唇で肌を強く吸う愛撫をしたときにのみつきます。ただし、コツをつかまないと上手くつかなかったり、相手に痛い思いをさせてしまうことがあるので注意が必要です。
また、キスマークは誰もが付けられてうれしいものではなく、人によっては付けられたくないという場合もあります。必ず相手に付けてもいいか、どの場所につけてもいいかなどを確認してから付けるようにしましょう。
もし不本意につけられてしまってなるべく早くに消したいということであれば、キスマークの消し方のコツをぜひいくつか試してみてください。
※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。
