デリケートゾーンの黒ずみの原因!市販品でもケアできる?

藤東クリニックお悩み相談~デリケートゾーンの黒ずみ~

相談者
デリケートゾーンの黒ずみが気になります。特に女性器のIゾーンの部分の肌が黒ずんでいる印象です。市販のクリームなども売っていますが、黒ずみを消すことはできるのでしょうか?
藤東先生
今回はデリケートゾーンの黒ずみについて解説しましょう!

デリケートゾーンの色は肌色が普通?

デリケートゾーンは、生まれたばかりの赤ちゃんの頃~第二次性徴を迎えるまでの子供時代、多くの方は他の皮膚に近い肌色をしています。そのため「普通は肌色をしているもの」と思う方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。

デリケートゾーンの色はどうして黒ずむの?

実は、多くの女性は思春期を境にホルモンの影響でメラニン色素が増加し、以前よりも少し黒ずんだ印象へと変化します。ですので、「肌色でないとおかしい」という訳ではありません。

デリケートゾーンの黒ずみを消すことはできる?

デリケートゾーンの黒ずみを完全に「消す」というのは、前述のように女性ホルモンの影響なども関わっているため、メカニズム上難しいことです。しかし、黒ずみができやすい生活習慣から、必要以上に黒ずみができてしまっているケースも考えられます。そういった場合は、黒ずみができやすい原因を取り除いていくことで、以前よりも本来の肌に近い色を目指していくこともできるでしょう。

もっと知りたい!デリケートゾーンの黒ずみについて

デリケートゾーンは、女性の体の中でも黒ずみが気になりやすい部位の1つ。今回は、先生の回答を踏まえ、デリケートゾーンの黒ずみについて解説します。

デリケートゾーンとは

デリケートゾーンとは、主に女性の陰部のエリアを指します。特に女性器の股の間の部分、Iゾーンをデリケートゾーンと呼ぶことも多いです。

VIOとは?デリケートゾーンの部位の呼び方
デリケートゾーンはVライン、Iライン、Oラインに分けられ、まとめて「VIO」とも呼ぶ

デリケートゾーンに黒ずみができる原因

俗に「経験豊富だとデリケートゾーンが黒ずむ」という話がありますが、全く科学的根拠のないことで、デリケートゾーンの黒ずみの原因は他にあります。デリケートゾーンに黒ずみができる原因を知ることができれば、適切なケアをしたりなるべく黒ずみができないように心がけたりできます。ここでは、デリケートゾーンに黒ずみができてしまう原因について紹介していきます。

原因(1)摩擦

黒ずみは「メラニン色素(黒色メラニン)」と大きな関わりがあります。皮膚は刺激を受けると、表皮の最下部である「基底層」のメラノサイトからのメラニン色素生成が増加すると言われています。摩擦刺激が多いほどメラニン色素が増加するため、皮膚もより黒っぽい印象になっていくのです。

原因(2)古い角質の蓄積

通常、皮膚は「ターンオーバー」によって、古い細胞が垢などになって自然と剥がれ落ち、新しい状態に保たれています。しかし、このサイクルが様々な影響によって乱れ、古い角質が表面に留まってしまうことがあります。 古い角質は新しい皮膚と異なり、カサカサとしていてくすんだ印象です。そのため、古い角質が溜まった皮膚は、黒ずみができたように見えるのです。 特に「石鹸はしみるからデリケートゾーンを意識的に洗っていない」という場合、古くなった角質が落とし切れずに蓄積されてしまっている可能性は高いです。

原因(3)ホルモンバランスの変化

前述のとおり、デリケートゾーンの皮膚の色にはホルモンが大きく影響しています。子供時代にデリケートゾーンの皮膚が肌色なのは、女性ホルモンが少ない為です。つまり、女性ホルモンが増加すると、デリケートゾーンはより黒っぽい印象になりやすくなります。

ホルモンバランスが変化し女性ホルモンが増加することが、デリケートゾーンの黒ずみの原因の1つであるとも言えます。

原因(4)間違ったアンダーヘアケア(毛抜き)

デリケートゾーンにはアンダーヘアが生えています。このアンダーヘアを処理する際に、間違った処理の仕方をすると、毛穴部分が黒ずんでしまうことがあります。

間違った処理とは、刺激の強い処理のことです。例えば、毛抜きでアンダーヘアを引き抜くと、毛穴が強いダメージを受けて、メラニン生成に繋がりやすいと言われています。埋没毛となり、下に埋もれた毛の影響で肌が黒ずんで見えることもあります。

可能であれば抜毛以外の方法でアンダーヘアを処理することがおすすめです。もし抜くのであれば、お風呂上りなど毛穴が比較的開いて柔らかくなった状態の時に、毛の流れに沿ってゆっくりと引き抜くようにしましょう。

黒ずみの原因・間違ったアンダーヘアケア(毛抜き)

原因(5)乾燥

5つ目の原因は乾燥です。皮膚が乾燥すると、きめが荒れた状態になり、ターンオーバーが乱れて古い角質が溜まりやすくなったり、摩擦などのダメージを受けやすくなります。その結果、メラニン色素が生成されやすくなり、黒ずみに繋がります。

デリケートゾーンにできてしまった黒ずみのケア方法

デリケートゾーンをふと見てみたら、思った以上に黒ずんでいて衝撃を受ける方も少なくないようです。そんな時、「黒ずみを無くしたい」「肌色に戻したい」と思ったら、どのようにケアをしていけば良いのでしょうか。

ケア方法(1)古い角質をケアする

まず、原因が古い角質が溜まってしまっていることであれば、その角質をしっかり洗い流してターンオーバーを整えていくことで、印象を変えていくことができます。古い角質は、石鹸やパックで洗い流すことができます。

しかし、この時ゴシゴシとこすって洗うと、新たな刺激が別な黒ずみの要因になってしまいます。石鹸の泡パックなどのこすらない方法で、古い角質をケアしていくのがおすすめです。

ケア方法(2)美容クリニックでのケア

黒ずみの原因がメラニン色素の沈着なのであれば、いくつかの美容クリニックでのケアが対応しています。

~美容皮膚科の黒ずみ治療方法~
  • デリケートゾーン専用黒ずみ解消レーザー
  • 医療ピーリング

レーザーを照射する方法は様々な種類があり、クリニックによって特徴が異なりますが、約1か月おきに3~5回程度の照射を必要とするケースが多いようです。医療ピーリングは、ピーリング剤を塗布する方法です。1週間に1回のペースで3~5回程度という所もあれば、1か月ごとというクリニックもあるようです。

デリケートゾーンの黒ずみケアアイテム別の特徴

薬用化粧品のクリーム

通常の化粧品は、「メーキャップ効果」以外で美白効果を言及することはできません。つまり、クリームで美白ケアをするのであれば、「薬用化粧品」が該当します。

そして美白に関連する薬用化粧品は、基本的に「メラニン色素の生成を抑えることによって、しみ・ソバカスを防ぐ」というメカニズムです。そのため、クリームは「刺激によるメラニン色素の生成を防ぐ」という予防目的として使用することが適していると言えます。

デリケートゾーンの黒ずみ予防としてクリームで保湿をする

石鹸

石鹸が得意とするのは、古い角質の蓄積を防止することです。溜まってしまった古い角質を、洗浄成分と酵素などで洗い流すことができます。また、日々使うことによって肌のターンオーバーをサポートし、古い角質の蓄積を防いでいくことができます。

パパイヤ酵素等で黒ずみの元となる古い角質をケアする石鹸
デリケートゾーンに使える石鹸の例。写真はジャムウ・ハードバブル(ラブコスメ)

ジェル・乳液

ジェルや乳液は、デリケートゾーンの乾燥を防ぎ、摩擦によるダメージを受けにくくすることに適しています。お風呂上りなどにデリケートゾーンに塗って、乾燥を防ぎましょう。ただし、塗り過ぎは蒸れやかゆみなど別のトラブルを引き起こすこともあるので、塗る量は注意が必要です。

デリケートゾーンを保湿するジェル
デリケートゾーンに使える保湿ジェルの例。画像はLCジャムウ・デリケートエッセンス(ラブコスメ)

デリケートゾーンの黒ずみを予防する習慣

習慣(1)保湿をする

お風呂で洗顔をした後そのままにしていたら、肌が突っ張ってしまった…という経験がある方も多いのではないでしょうか。デリケートゾーンも、お風呂から上がった後にそのままにしておくと、乾燥しやすくなります。洗った後肌がしっとりしている状態の時に、ジェルなどで保湿することを習慣化しましょう。

習慣(2)締め付けのきつい下着を避ける

締め付けの強い下着は、摩擦によるダメージの最も大きな要因と言われています。肌触りの良い綿素材の、締め付けない下着を選ぶと良いでしょう。

習慣(3)古い角質が蓄積しないようにする

毎日のお風呂でしっかりデリケートゾーンを洗い、古い角質が蓄積しないようにしていくことも大切です。デリケートゾーンの皮膚は繊細で、通常のボディーソープではしみたり、洗浄力が強過ぎたりしてしまいます。可能であればデリケートゾーンにも使える、低刺激性のソープを使用すると良いでしょう。

習慣(4)ゴシゴシ洗いを避ける

しかし、洗う時に体の他の部位と同じように、スポンジでごしごしと擦ってしまうのはNGです。デリケートゾーンは他の部位とは異なり非常に薄い皮膚で、ダメージを受けやすいです。手指の腹で優しく撫でるように洗うことで、ゴシゴシ洗いによる摩擦でデリケートゾーンがダメージを受けるのを避けることができます。

また、泡のパックを取り入れれば、こびりついた汚れもしっかり落とすことができます。

習慣(5)美白成分の含まれたアイテムでケアする

お風呂上りには、美白成分の含まれた薬用化粧品で保湿ケアをすると良いでしょう。乾燥による刺激を防ぐだけでなく、メラニンの生成を抑える役割も期待できます。

黒ずみ以外にも!デリケートゾーンに自信を持つためのケア

デリケートゾーンを見た時に、黒ずみが気になってしまう方も多いようです。ただし、肌本来の色は変えることができないので、完全に理想の色に近付くのが難しいこともあります。そういった場合は、デリケートゾーンのその他の部分もしっかりケアしていくことで、自信を持つことができるようになるかもしれません。

おすすめケア(1)アンダーヘアケア

アンダーヘアはあった方が、デリケートゾーンの黒ずみが目立ちにくいです。しかし、ボサボサで整っていない状態は、あまり美しいとは言えません。そういった際、アンダーヘアを短くカットして整えることで、デリケートゾーン全体を美しい印象に整えることができます。

Vライントリマー(アンダーヘア用ヒートカッター)
アンダーヘアを整えるヒートカッターの例。画像はVライントリマー(ラブコスメ)
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おすすめケア(2)アンダーヘアのトリートメント

デリケートゾーンの黒ずみは、案外薄暗闇であれば気付きにくいものです。見た目を気にするよりも、「触り心地」を重視するという方法もあります。アンダーヘア用のトリートメントでケアすると、アンダーヘアがふわっとした触り心地に。黒ずみに気付かれにくいように部屋をなるべく暗くしていても、特別な印象を与えられるかもしれません。

アンダーヘアの質感を整えるトリートメント
アンダーヘア用トリートメントの例。画像はシナヤカウォッシュ(ラブコスメ)

おすすめケア(3)においケア

デリケートゾーンは見た目だけでなく「におい」も印象に大きな影響を与えます。ある程度のにおいがあるのは当たり前ですが、ケアが不十分だと、思った以上に臭いを発してしまいやすい場所でもあります。トイレやお風呂で気になったことがある方は、日常のお風呂タイムにデリケートゾーンの臭いの元を落とせる石鹸等のアイテムを取り入れると、下着を脱ぐ時に躊躇する気持ちを減らすことができるでしょう。

デリケートゾーンに使える低刺激性石鹸『ジャムウ・ハーバルソープ』
デリケートゾーンの臭いの元と古い角質の同時ケアに使える石鹸の例。画像はジャムウ・ハーバルソープ(ラブコスメ)
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デリケートゾーンの黒ずみは、ケアと予防のダブルの対策を

デリケートゾーンは、そもそも女性ホルモンの少ない赤ちゃん以外は肌色でないのが普通です。ただし、蓄積された古い角質のケアをしながら新しくできる黒ずみを予防していけば、理想に近付いていくことも可能です。黒ずみが気になる場合は、ケアと予防のダブルの対策を取り入れてきましょう。
ただし、デリケートゾーンの色は肌本来の色にも影響されます。あまり色にこだわり過ぎず、他の部分をケアして自信が持てるような方法も検討してみてくださいね。

ジャムウのケアにプラスしたい!インナーケアの新習慣
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※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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