脇の黒ずみの原因とは?ケア・予防方法を解説

  • 2022年5月31日
  • 2024年2月15日
  • 黒ずみ

藤東クリニックお悩み相談室~脇の黒ずみについて~

 
質問者
薄着の時期になってきて、脇の黒ずみが気になっています。黒ずみを予防したり、消したりする方法はありますか?
 
藤東先生
今回は脇の黒ずみについて解説しましょう!

脇の黒ずみの原因は?なぜ黒ずむの?

脇の黒ずみの主な原因は、古い角質や毛穴の汚れの蓄積や、摩擦・炎症によって生成されたメラニン色素の沈着です。

例えば、剃刀や毛抜きでの誤ったムダ毛処理で炎症を起こし、黒ずみとなる可能性があります。制汗剤やデオドラントシートの使い過ぎも、配合成分による肌荒れにより、黒ずみに繋がる場合があります。

脇の黒ずみには多くの原因があるため、正しいケア方法を知ることが必要です。

脇の黒ずみをとる方法はある?

脇の黒ずみを除去したい場合、皮膚科での治療が可能です。ですが、ピーリングや保湿などのセルフケアでも、ある程度の黒ずみの軽減は期待できます。

また、黒ずみの原因を知ることで、予防方法が見えてきます。毛の処理方法や脇に摩擦刺激を与える習慣など、脇が黒ずむ原因がないか、日常生活を今一度見直してみましょう。

もっと知りたい「脇の黒ずみ」について

脇の黒ずみの原因と予防方法

原因(1)汚れや古い角質の蓄積

肌のターンオーバーが乱れ、汚れや古い角質が蓄積すると、脇が黒ずんで見えます。脇は、汗や皮脂が発生しやすいうえに、洗いにくく清潔に保つことが難しい部位です。入浴時は意識的に脇の汚れや古い角質をきちんと洗い流し、清潔に保つよう心がけましょう。

しかし、綺麗にしようとタオルや手で強く擦ると、摩擦によって肌に負担がかかり、かえって黒ずみが悪化する恐れがあります。石鹸をたっぷり泡立てて、泡で汚れを包み込むように優しく洗いましょう。

また、肌の正常なターンオーバーには、十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事も不可欠です。ビタミンB・C・Eやたんぱく質、鉄分など、皮膚を作る栄養素を積極的に摂取しましょう。

~意識して摂りたい栄養素と食材~
  1. ビタミンB2(皮膚や粘膜の健康を維持する)
    レバー、うなぎ、たまご、のり、納豆など
  2. ビタミンB6(肌のターンオーバーを整える)
    レバー、豚肉、いわし、たまご、大豆など
  3. ビタミンC(コラーゲン生成、酸化ストレスから肌を守る)
    いちご、キウイ、柑橘類、豚肉、小松菜、ブロッコリーなど
  4. ビタミンE(血行促進)
    アーモンド、アボカド、うなぎ、大根など
  5. たんぱく質(肌の代謝を促す)
    肉、魚、大豆、たまご、乳製品など
  6. 鉄分(血流を改善し、くすみを防ぐ)
    高野豆腐、ひじき、小松菜、あさり、マグロの赤身など

原因(2)摩擦や蒸れによる刺激

皮膚同士や衣類との摩擦も、脇の黒ずみの原因です。肌は摩擦を受けると、刺激に耐えるために表皮を厚くしたり、ダメージから守るためにメラニン色素を生成したりし、ゴワゴワ感や黒ずみが発生します。

また、脇のように汗をかきやすく蒸れやすい部位では、雑菌が繁殖し、黒ずみの原因となる炎症を起こすこともあるのです。汗そのものが、皮膚に刺激を与えることもあります。

脇の摩擦や蒸れを防ぐために、綿やシルク素材のインナーを選んだり、肌に優しく柔らかい素材のハンカチで汗をこまめに拭き取ったりしましょう。

原因(3)乾燥によるターンオーバーの乱れ

肌が乾燥すると、水分不足によるターンオーバーの遅れに繋がり、黒ずみが定着しやすくなります。また、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、さらにダメージを受けやすくなります。肌のターンオーバーとバリア機能を整えるためにも、お風呂あがりには脇まで保湿ケアをすることが重要です。

また、表皮の基底層より上の層の色素沈着による黒ずみであれば、肌のターンオーバーによって薄くなる可能性があります。保湿ケアは黒ずみ予防だけでなく、既にできている黒ずみの軽減にも繋がるのです。

原因(4)剃刀や毛抜きでのムダ毛ケア

剃刀や毛抜きでの誤ったムダ毛ケアも、炎症による黒ずみの原因になります。生えかけの毛が肌に擦れてチクチクすることも、黒ずみの原因となる刺激です。さらに、皮膚の中から毛が出られなくなる埋没毛にも繋がります。まずは、誤ったムダ毛ケアをしていないかチェックしてみましょう。

~肌に負担がかかる誤ったムダ毛ケア~
  1. ムダ毛を抜く際に肌を引っ張る
  2. シェービングクリームを使用しない
  3. 毛の流れと逆方向に剃っている
  4. 処理後に保湿をしていない
  5. シェーバーの刃を定期的に交換していない
  6. 手頃な2枚刃や3枚刃の剃刀を使っている

毛抜きでのムダ毛処理は、埋没毛や肌の炎症に繋がります。自己処理をする際は、剃刀がおすすめです。シェービングクリームやジェルをたっぷり使うことで、肌との摩擦を最小限に抑えることができます。また、剃刀の刃の枚数が多い方が、肌にかかる圧を分散できます。2枚刃・3枚刃ではなく5枚刃を選び、2週間に1度を目安に交換しましょう。

自宅で正しいムダ毛ケアをするには、手間がかかります。頻繁に脇の自己処理をしている方は、クリニックやエステサロンでの脱毛を検討しても良いでしょう。

原因(5)制汗剤やデオドラントシートの使い過ぎ

汗や臭いを気にして過剰に制汗剤やデオドラントシートを使うことも、黒ずみに繋がります。薬剤や配合成分による肌への刺激や、デオドラントシートでの摩擦による刺激が、黒ずみの原因となる炎症を引き起こすのです。また、アルコールが配合されている商品を使い過ぎると、肌の乾燥にも繋がります。

制汗剤やデオドラントシートを使う習慣がある方は、使用頻度や用量を見直し、低刺激の商品を選ぶと良いでしょう。使用した日はしっかりと洗い流すだけでなく、保湿ケアも行うと黒ずみ予防に有効です。

脇の黒ずみをとる方法はある?

ケア方法(1)古い角質や汚れを洗い流す

黒ずみ自体を消すことはできなくても、メラニン色素を含む古い角質や毛穴汚れを洗い流すことで、肌本来の色味に近付けることができます。黒ずみケアをするなら、強く擦らなくても汚れを吸着してくれる石鹸を使用しましょう。

黒ずみをケアできる石鹸や定期的なピーリングで、優しく丁寧に古い角質や汚れを洗い流す習慣を作ることで、肌のトーンの変化が期待できます。

古い角質を洗い流せる黒ずみケア石鹸
古い角質を洗い流せる黒ずみケア石鹸の例。画像はジャムウ・ハードバブル(ラブコスメ)

ケア方法(2)薬用クリームを「予防」として併用

薬用クリームを使って、黒ずみを予防する方法もあります。薬用クリームは医薬部外品とも呼ばれ、アルブチンやビタミンC誘導体など、厚生労働省によって「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」という効能や効果を認可された有効成分が、一定濃度で配合されています。

ムダ毛処理後は保湿や抗炎症効果の高いジェルやクリーム、普段のケアは美白ケアができる薬用クリームというように、使い分けるのも良いでしょう。しかし、薬用クリームに認められているのは予防効果のみで、すでにできている黒ずみを薄くしたり、角質を除去したりする作用はありません。メラニンの生成を抑える薬用クリームは、角質ケアなど他のケアと併用するのがおすすめです。

ケア方法(3)クリニックで治療する

ムダ毛処理や摩擦による炎症、敏感肌、アトピー性皮膚炎、色素沈着が常態化している方は、皮膚科や美容皮膚科での治療を検討するのも良いでしょう。黒ずみの場合、ハイドロキノンやトレチノインなどの塗り薬や、レーザー治療、ケミカルピーリングなど、肌質や黒ずみの程度によって様々な治療方法があります。

黒ずみのケア自体は保険適用外の治療となるため、あらかじめ費用を調べたり、事前に医師と相談したりすると安心です。

黒ずみ以外にも!自信の持てる脇のケア方法

保湿ケア

ムダ毛を処理した後の肌は敏感になっているため、必ず保湿ケアも行いましょう。肌にハリを与えてくれる保湿剤を使うことで、すべすべした滑らかな肌が目指せます。肌表面が潤って整えば、毛穴のポツポツ感やざらつきも気になりにくくなるでしょう。

ムダ毛処理後の肌を保湿するジェル
ムダ毛処理後の肌を保湿するジェルの例。画像はプエラリア・ハーバル・ジェル(ラブコスメ)

レーザー脱毛

綺麗な脇を目指すなら、クリニックでレーザー脱毛を受ける方法もあります。

自己処理をする際にたっぷりシェービングクリームを塗ったとしても、剃刀による摩擦を完全になくすことはできません。また、処理できるのは表面の毛だけであるため、毛根が皮膚から透けて、青や黒にくすんで見える場合もあります。

一方、レーザー脱毛は毛根ごと処理するため、残った毛が透けて見えることはありません。肌のトーンが明るく感じられるようになり、処理後のすべすべ感も、自己処理後とは異なる質感です。

クリニックで受けられるレーザー脱毛と、エステサロンで受けられる光脱毛の大きな違いは、脱毛が完了するまでの施術回数や期間です。クリニックのレーザー脱毛の方が、パワーが強い分施術回数が少なく、期間も短く済みます。レーザー脱毛は施術時の痛みが強いと言われますが、麻酔クリームで痛みを軽減させることも可能です。

臭いケア

ハンカチで脇の汗を拭き取るだけでは、臭いのケアが不安な方もいるでしょう。臭いのケアをしたい場合、低刺激のウェットシートを活用する方法もあります。

日中のにおいケアにおすすめなのが、デリケートゾーンにも使える低刺激のウェットシートです。肌に過剰な負担をかけず、汚れや臭いの元をしっかりと拭き取ることができます。

デリケートゾーンにも使えるウェットシート
デリケートゾーンにも使えるウェットシートの例。画像はLC’Sジャムウ・デリケートウェット(ラブコスメ)
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べたつきケア

脇のべたつきや臭いを気にせずさらさらとした質感を持続させたい場合、パウダー配合のエチケットケアアイテムを取り入れるのがおすすめです。ロールオンタイプのケアアイテムなら、朝のシャワー後や着替えの際にサッと塗るだけで、さらさらのパウダーがべたつきを抑えてくれます。

デオドラントシートで頻繁に汗を拭き取る習慣がある方も、脇がべたつかなくなることで、シートを使う頻度を減らせるでしょう。

ロールオンタイプのエチケットアイテム
ロールオンタイプのエチケットアイテムの例。画像はLCジャムウ・ハーバルロール(ラブコスメ)

正しいケアで脇の黒ずみを改善・予防しよう

脇は、ムダ毛処理、汗や汚れ、摩擦などが原因で黒ずみやすい部位です。しかし、刺激の軽減や保湿でターンオーバーが正常化することで、黒ずみの予防や改善ができる可能性があります。自由診療にはなりますが、医療機関での治療も可能です。

まずは自分の黒ずみの原因を知り、正しいムダ毛の処理方法や保湿、摩擦の軽減、バランスの良い食事、美白ケアなどの対策を取り入れましょう。黒ずみを予防するケアと、今ある黒ずみを軽減するケアとを合わせて行えば、理想の脇に近付いていけるでしょう。

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※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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