デリケートゾーンのかゆみの原因!陰部がかゆいときの対処法や市販薬について

藤東クリニックお悩み相談室~デリケートゾーンのかゆみについて~

 
質問者
デリケートゾーンのかゆみがつらいです。病気が原因でしょうか。対処法を教えてください。
 
藤東先生
今回はデリケートゾーンのかゆみについて解説しましょう!

デリケートゾーンがかゆいのは病気?

デリケートゾーンのかゆみは、必ずしも病気が原因ではありません。皮膚が薄く刺激を受けやすい部位ですので、乾燥やかぶれなどの肌トラブルが原因でかゆみが起こることもあります。

かゆみがひどい、痛みがある、おりものに異常があるといった場合は、病気の可能性も考えられます。婦人科や皮膚科、または性病科を受診しましょう。

デリケートゾーンのかゆみは病院を受診しないと治らない?市販薬でも平気?

かゆみの原因が乾燥やかぶれであれば、デリケートゾーン用のかゆみ止めなど、市販薬を塗っても良いでしょう。

しかし、かゆみの原因が感染症である場合、病気の種類によって治療薬が異なります。例えばカンジダなどの真菌であれば「抗真菌薬」、細菌感染症であればその菌に合った治療薬を使用します。

感染症を放置すると、痛みやおりものの臭いなど、かゆみ以外の症状が現れる場合があります。病院を受診して感染症の種類を特定し、適切な治療薬を処方してもらうことで、根本的解決が可能です。

もっと知りたい「デリケートゾーンのかゆみ」について

デリケートゾーンのかゆみの原因

原因(1)デリケートゾーンの乾燥

デリケートゾーンが乾燥することで、かゆみが生じることがあります。肌が乾燥すると肌の構造が崩れ、知覚神経が外部からの刺激に敏感に反応するため、かゆみを感じやすくなるのです。

乾燥の原因の1つに、「洗い過ぎ」が挙げられます。強過ぎる洗浄成分が配合されたボディーソープを使用したり、ゴシゴシと強く擦って洗ったりすると、肌のバリア機能を保つために必要な保湿成分が洗い流されてしまい、デリケートゾーンの乾燥に繋がります。

加齢や不規則な生活、ストレスなどによって肌のバリア機能が低下することも、デリケートゾーンの乾燥を引き起こす原因です。

原因(2)デリケートゾーンのかぶれ

下着やナプキン、おりものシートがかぶれの原因になることがあります。

デリケートゾーンは、汗やおりもの、生理中の経血などにより、非常に蒸れやすい部位です。蒸れた肌は外部刺激を受けやすい状態となり、下着やナプキン、おりものシートの摩擦でかぶれて炎症を起こし、かゆみの原因となります。

また、経血などでデリケートゾーンが蒸れると、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。繁殖した雑菌が、かゆみやかぶれに繋がることもあるのです。

原因(3)病気や感染症によるかゆみ

一部の病気や感染症が原因となり、デリケートゾーンのかゆみを引き起こすことがあります。かゆみが強い場合や痛みを伴う場合、おりものに異常が見られる場合は、病気や感染症の可能性があります。

ステロイド系の市販薬を使用することで、症状が悪化する病気もあります。自己判断せず、できるだけ早く婦人科や皮膚科を受診しましょう。

かゆみを引き起こす主な病気

病気(1)性器ヘルペス

性器ヘルペスは、ヘルペスウイルスが原因で起こる感染症です。性器に水ぶくれやびらん(ただれ)ができ、痛がゆさ、排尿が困難なほどの強い痛み、太ももの付け根のリンパ節の痛みや腫れ、発熱などの症状が現れます。

初めて感染したときに症状が強く出て、一度罹ると何度も再発するのが特徴です。ストレスや過労などで、体の抵抗力が落ちると再発しやすくなります。ほとんどの場合、再発をくり返すうちに症状は軽くなります。

婦人科、皮膚科、性病科を受診し、抗ウイルス薬を服用する治療が一般的です。軽度であれば、外用薬を塗布して治療する場合もあります。

病気(2)腟カンジタ症

腟カンジタ症は、カンジタ菌という真菌が原因で起こる腟炎です。おりものの増加、カッテージチーズや酒粕のような白くボロボロとしたおりもの、そう痒感や疼痛、痛みや灼熱感、排尿時のしみる感じや性交痛などの症状があります。

カンジタ菌は、健康な人の皮膚や粘膜にも常在しています。しかし、ストレスや糖尿病、妊娠によるホルモンバランスの変化、抗生物質の使用などによって腟の常在菌バランスが変化すると、カンジタ菌が大量繁殖することで腟炎を引き起こします。

一般的に、婦人科で外用薬や腟錠、抗真菌薬を用いて治療を行います。再発の場合のみ、市販薬での治療も可能です。

病気(3)クラミジア感染症

クラミジア感染症は、「クラミジア・トラコマチス」という細菌が原因で発症する感染症です。最も患者数が多い性感染症と言われ、おりものの増加、かゆみ、不正出血、下腹部痛、性交痛といった症状が現れます。

クラミジア感染症には、女性は症状に気づきにくいという特徴があります。しかし感染が進行すると、子宮内膜炎や卵管炎、腹膜炎などを引き起こし、流産や不妊の原因になる可能性があります。性交渉がある方は、定期的に検診を受けることが望ましいです。

婦人科や性病科を受診し、抗生物質を服用して治療を行います。

病気(4)トリコモナス腟炎

トリコモナス腟炎は、「トリコモナス原虫」という寄生虫が原因で起こる感染症です。感染力が非常に高く、性交渉以外でも、下着・タオル・便器・浴槽などを介して感染する可能性があります。

褐色・黄緑色の泡状のおりもの、悪臭のあるおりもの、強いかゆみ、痛みといった症状が現れます。他の性病と比べると、おりもの・かゆみを中心とした症状が比較的強く現れるため、感染に気づきやすいことが特徴です。

婦人科や性病科を受診し、抗原虫薬を服用して治療を行います。

病気(5)いんきんたむし・白癬

いんきんたむしとは、白癬菌というカビの一種が原因で起こる感染症です。特徴的な症状としては、赤く盛り上がった発疹、小さい水ぶくれやブツブツ、赤くただれる、かゆみ、痛み、色素沈着などが挙げられます。

いんきんたむしは、自分や身内の足の水虫からの感染が多いとされています。性行為以外でも、タオルや便座カバー、公衆浴場やプールの椅子などを介して感染することがあります。ストッキングやタイツで蒸れることも水虫の原因となるため、近年では女性の患者も増加傾向にあります。

皮膚科または婦人科を受診し、外用薬の塗布または抗真菌薬の服用により治療を行います。

病気(6)毛ジラミ

毛ジラミとは、シラミの仲間である毛ジラミが寄生することで起こる感染症です。発疹を伴わない強いかゆみ、アンダーヘアに褐色の虫や灰色がかった卵がある、下着に黒っぽい点状のシミがつく(毛ジラミの血糞)、といった症状が見られます。

主な感染源は性行為ですが、寝具やタオルを介しても感染するため、家庭内感染を引き起こしやすいことが特徴です。

皮膚科、婦人科、性病科を受診し、専用のシャンプーやパウダーで毛ジラミを駆除して治療します。

デリケートゾーンのかゆみの対処法

対処法(1)デリケートゾーンを清潔に保つ

かゆみが生じているとき、デリケートゾーンの肌は普段以上に敏感になっています。まずはデリケートゾーンを清潔に保ち、刺激を与えないことが大切です。洗浄時は、刺激の少ないデリケートゾーン専用の石鹸を使うと良いでしょう。

また、生理中はこまめにナプキンを取り替えて、肌に経血がついたまま長時間放置しないようにしてください。デリケートゾーン用のウェットシートを持っておくと、経血やおりものが気になるときに手軽に拭き取れて便利です。

デリケートゾーンについたおりものをさっぱり拭きとることができるシート
デリケートゾーン用のウェットシートの例。画像はデリケートウェット 5個セット(ラブコスメ)

対処法(2)デリケートゾーンを保護する

かゆみが続いている場合は、デリケートゾーンへの刺激を減らして保護することが大切です。肌あたりの良いトイレットペーパーを使う、締め付けの少ない下着や服を選ぶなど、刺激や摩擦をできるだけ減らしましょう。

生理の際には、肌に優しい素材のナプキンを選ぶと良いでしょう。ナプキンの蒸れによる肌への刺激が気になる場合は、月経カップを活用する方法もあります。

また、デリケートゾーン専用のクリームなどで保湿し、乾燥による刺激から保護することも大切です。

生理中の蒸れを改善する月経カップ
生理中の蒸れを改善する月経カップの例。画像はフルムーンガール スモールサイズ(ラブコスメ)

対処法(3)病院で診察を受ける

激しいかゆみがある、痛みを伴う、発疹がある、おりものに異常がある、といった症状があれば、早急に病院で診察を受けるのが最適です。

感染症が疑われる場合、市販の検査キットを活用する方法もあります。キットを購入して採取した検体を郵送すると、数日中にWEB上で検査結果が確認できるものが一般的です。

すぐに病院に行く時間がとれない場合や、最初から病院に行くことに抵抗がある方は、まずは検査キットでのセルフチェックから始めるのも良いでしょう。

デリケートゾーンのかゆみを防ぐ方法

予防方法(1)アンダーヘアを整える

アンダーヘアの毛量や形を整えると、蒸れを軽減でき、かゆみやかぶれの予防に繋がります。

しかし、剃刀やハサミを使って処理すると、深剃りして肌を痛めたり、毛の先端がチクチクしてかゆみに繋がったりする恐れがあります。また、自分では見えにくい部分であるため、自己処理が難しいと思う方もいるでしょう。

深剃り防止カバーがついたアンダーヘア専用のシェーバーや、熱で毛先を丸く焼き切るヒートカッターの活用がおすすめです。

深剃り防止カバーが付いたIライン用シェーバー
深剃り防止カバーが付いたIライン用シェーバーの例。画像はIラインシェーバー(ラブコスメ)

予防方法(2)デリケートゾーンを正しく洗う

デリケートゾーンの洗い過ぎは、乾燥や肌荒れ、雑菌の繁殖に繋がります。かゆみを予防するためにも、肌への負担が少ないデリケートゾーン用の石鹸で、優しく洗いましょう。

石鹸はネットを使ってよく泡立てます。手で擦って洗うのではなく、泡で肌を包むようにするのがポイントです。泡が残らないよう、しっかり洗い流してください。

デリケートゾーンにも使える石鹸
デリケートゾーンにも使える石鹸の例。画像はジャムウ・ハーバルソープ(ラブコスメ)

予防方法(3)デリケートゾーンを保湿する

乾燥はかゆみやかぶれの原因になるため、デリケートゾーンも保湿が大切です。肌が乾燥しやすいお風呂上がりや就寝前、乾燥が気になったときなどに、保湿剤を使ってケアしましょう。

デリケートゾーンの皮膚は薄くて繊細なため、肌に優しい専用の保湿剤がおすすめです。保湿だけでなく、ハリや黒ずみがケアできるアイテムもあります。ぜひ、デリケートゾーンの保湿を習慣にしてみてください。

デリケートゾーン用の保湿美容液
デリケートゾーン用の保湿美容液の例。画像はLCジャムウ・デリケートエッセンス(ラブコスメ)

デリケートゾーンのかゆみは、正しく対策を

肌トラブルによるデリケートゾーンのかゆみは、日頃のケアで予防・軽減することが可能です。デリケートゾーンを清潔に保ち、蒸れや摩擦・乾燥による刺激をできるだけ減らすよう心掛けましょう。デリケートゾーン専用のアイテムを活用するのもおすすめです。

しかし、かゆみの原因が感染症などの病気である場合もあります。市販のかゆみ止めをしばらく塗っていても改善しない場合や、症状がひどい場合は、なるべく早く病院を受診してください。

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※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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