肌が汚い原因や美肌の為にできるケア

藤東クリニックお悩み相談室~肌が汚い原因について~

 
質問者

色々なスキンケア用品を試していますが、肌荒れがひどく肌が汚い状態が治りません。一体何が原因なのでしょうか。

 
藤東先生
今回は肌が汚い原因について解説しましょう

肌が汚いとはどういう状態?原因は?

肌が汚いとは、肌に様々なトラブルや問題が生じている状態を指します。具体的な状態としては以下のようなものが挙げられます。

  • ニキビや肌の炎症(赤味)
  • ニキビ痕
  • 毛穴の黒ずみ
  • 毛穴の開き(クレーター)

まず一つ目は「ニキビや肌の炎症(赤味)」。肌の表面に赤い発疹やニキビができていて、炎症が起こっている状態を指します。

またニキビ自体が治ってもニキビ痕が残ってしまうと、肌が汚く見えてしまいます。過去にできたニキビが原因で、色素沈着や凹凸のある跡などが残っている状態です。 3つ目は「毛穴の黒ずみ」です。毛穴が詰まって皮脂や角質が酸化することで、黒ずんで見える状態です。

そして、毛穴が広がって大きく開き、肌の表面が凸凹している「毛穴の開き(クレーター)」も悩んでいる人が多い現象の一つです。これらの状態が肌に見られる場合、肌が汚いと感じることがあります。

肌が汚いのは皮膚科で治療できる?

肌が汚い状態のうち、特にニキビによる肌の炎症が収まらないという方は、皮膚科を受診してみてもいいでしょう。とくに炎症が酷く、赤みや痛みを伴う場合、化膿した場合などは、専門医による適切な治療が必要です。

皮膚科では、肌トラブルの原因を正確に診断し、個々の症状に合わせた治療法を提案してくれます。また、保険適用の治療薬も豊富にあるので、治療費の面でも負担を軽減できます。

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もっと知りたい「肌が汚い原因とケア方法」について

スキンケアの基本的な流れとやり方

Step(1)クレンジング

「肌が汚い」原因は、スキンケアのステップで必要なことを飛ばしてしまっていたり順番が最適でない可能性があります。確認のために、一般的なスキンケアの流れをおさらいしてみましょう。まずは、肌に付着した汚れや余分な皮脂を落とし、肌を清潔にすることがスキンケアの基本です。メイクをしている方は、クレンジング剤を使用してメイクを落としましょう。適量を手に取り、顔全体になじませてから水で洗い流します。クレンジング剤には、バームタイプ、オイルタイプ、リキッドタイプなどがあります。

  1. バームタイプ
  2. 肌にやさしい処方のものが多く、メイクもしっかり落とせるため乾燥肌や敏感肌の方ににおすすめです。

  3. オイルタイプ
  4. メイクを効果的に落とし、乾燥しにくい点が特長です。ただしニキビ肌の方は注意が必要。肌に過剰に油分が残り、毛穴詰まりを引き起こして、ニキビを悪化させることもあります。

  5. リキッドタイプ
  6. さっぱりとした使用感で、脂性肌の方におすすめです。毛穴の汚れもしっかり洗浄できますが、乾燥肌の方には保湿力が不足することがあります。

ウォータープルーフのメイクをしている場合は、オイルやクリームタイプのクレンジングが効果的です。メイクで使用している化粧品の特性や、肌の状態を考慮し、クレンジング剤を選びましょう。

Step(2)洗顔

水で顔を湿らせ、洗顔料を取り、十分に泡立ててから顔全体に優しくマッサージします。その後水で洗い流し、汚れや余分な皮脂を落とし、毛穴をきれいにしましょう。手で泡立てるよりも、泡立てネットを使うとふわふわの泡を簡単に作ることができます。

洗顔料は汚れを落とす特性上、洗浄力が高く、刺激を感じる洗顔料もあるので、肌質や目的に応じて選ぶようにしてください。洗顔料の種類には以下のようなものがあります。

  1. クリームタイプ
  2. クリーム状のテクスチャーで、手や泡立てネットを使って泡立てて使用するタイプの洗顔料です。保湿成分が豊富で、洗浄力が比較的穏やかなため、乾燥肌や敏感肌の方におすすめです。

  3. ジェルタイプ
  4. ジェル状のテクスチャーで、泡立てずに直接顔に塗って使用するタイプの洗顔料です。洗浄力が比較的強く、しっかりと汚れを落とすことができるため、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌が気になる脂性肌や、メイクをしっかり落としたい方に適しています。

  5. 泡ポンプタイプ
  6. 泡立てる手間を省ける、ポンプから泡状で出てくるタイプの洗顔料。泡の柔らかさや軽さが肌に優しく、洗浄力も穏やかなものが多いです。肌に摩擦をかけずに汚れを落としたい方におすすめです。

  7. 固形石鹸タイプ
  8. 固形の石けん状で、天然成分を主体としていることが多いです。化学成分に敏感な方に適しています。さらに植物由来のピーリング素材やジャムウハーブを配合した石鹸を使うと、よりザラツキが気になる肌の古い角質や汚れをしっかりと洗い流し、ツルツルな肌へと導きます。

例えば、『LC’Sジャムウ・ビューティーバブル』は、植物由来のピーリング素材を配合していて(コメ胚芽)美肌を目指せる固形石鹸の一つです。

天然成分を主体としている固形石鹸の例。画像は「LC’Sジャムウ・ビューティーバブル(ラブコスメ)」

もしくは特に黒ずみや汚れが気になる方は、汚れの吸着に特化した洗顔料を試すのも良いでしょう。例えば、頑固な毛穴汚れには、汚れを吸着する性質を持つ成分を配合したペーストを直接塗り込むタイプの洗顔料があります。皮脂を吸着する火山灰が毛穴の奥まで入り込んで肌のかげりを洗い流し、スッキリとした明るい印象へと導きます。

本草絵巻しろつやびじん
汚れを吸着する性質を持った火山灰を配合した洗顔フォームの例。画像は「本草絵巻 しろつやびじん(ラブコスメ)」

Step(3)化粧水

洗顔後は、すぐに化粧水で保湿しましょう。化粧水は肌の水分を補給し、整える役割があります。コットンや手のひらに適量を取り、顔全体になじませてください。

ニキビがある場合は、毛穴を詰まらせずニキビを引き起こしにくいとされる「ノンコメドジェニック」の化粧水を選ぶといいでしょう。ほかにも目的に応じて、特定の成分が配合された化粧水を選びましょう。例えば、美白効果を求める場合は、ビタミンC誘導体が配合されたものがおすすめです。

もし、肌のハリ不足や毛穴の広がりが気になる場合は、ハリ対策に特化した化粧水を試してみても良いでしょう。

例えば、ハリやうるおいを与え、ふっくらとした肌へと導くプエラリアミリフィカ根エキスや、ベビーコラーゲンの産生を促すカーネーション花エキスを配合した化粧水があります。

プエラリアミリフィカ根エキスなど美容成分を含む化粧水の例。画像は「ネムリヒメ スキンウォーター(ラブコスメ)」

Step(4)美容液やセラム

化粧水で肌を整えた後に、美容液やセラムを使うことで、肌に必要な栄養素や有効成分を補給できます。一般的に化粧水などと比べ、美容液やセラムは、ある特定の目的やお悩みケアに特化しているものが多いです。肌の悩みに対応するために、効果的な成分がしっかりと含まれているものを取り入れると良いでしょう。例えば乾燥が気になる方は保湿成分(ヒアルロン酸、セラミド)、シミやくすみが気になる方には美白成分(ビタミンC誘導体やアルブチン)などが含まれた美容液やセラムがおすすめです。

Step(5)乳液やクリーム

化粧水や美容液を使用した後は、乳液やクリームを重ねることで、肌の水分を保持し、外部からの刺激や乾燥から肌を守ります。乳液とクリームはどちらも保湿効果がありますが、以下のような違いがあります。

  1. 乳液(エマルジョン)
  2. 比較的テクスチャーは軽く、水分と油分がバランスよく含まれています。水分を補給し、肌を整える働きをします。みずみずしさのあるテクスチャーなので、重くなりすぎず肌を保湿できます。

  3. クリーム
  4. 濃厚なテクスチャーで、油分が多く含まれています。水分を肌に閉じ込め、肌を保護する役割をします。密着感のあるテクスチャーのものが多く、乾燥から肌を守り、しっかりとした保湿感を与えます。

クリームは、特に特に夜間に使用することで、肌の保護をします。中には、夜間の美容に特化したタイプのクリームもあります。

寝る前に塗ることで朝までしっかりとうるおいを保つ、夜間美容に特化したクリームの例。画像は「ネムリヒメ フェイスクリーム(ラブコスメ)」

肌が汚くなる原因

(1)皮脂や汚れを落とし切れてない

過剰な皮脂分泌や不適切な洗顔方法、メイク落としが不十分なため、毛穴に皮脂や汚れが溜まったままになることがあります。これらの詰まりが細菌の繁殖を促し、炎症やニキビの原因となることがあります。適切な洗顔やメイク落としに加え、毛穴パックやピーリングなどの毛穴ケアアイテムを使用して、毛穴内の汚れを取り除くことが有効です。また炎症性の肌トラブルがある際は、殺菌や抗炎症作用のあるスキンケア製品を使用するのも手です。

(2)肌の水分と油分のバランスが取れていない

過度な洗顔や保湿不足、肌質により乾燥した状態の肌は、バリア機能が低下し、外部の刺激から肌を守る能力が弱まります。また、角質が剥がれやすくなり、肌表面に古い角質や汚れが残りやすくなることも。対策としては十分に保湿ケアを行い、肌の水分と油分のバランスを整えることが重要です。また、皮脂が過剰に分泌されているにも関わらず、乾燥が気になる場合は「混合肌」であることが考えられます。混合肌は、Tゾーン(額、鼻、あご)の皮脂分泌が活発で、ほかの部位は乾燥しやすいことが特徴です。混合肌の場合は、脂っぽいTゾーンは皮脂コントロール効果のある製品を、乾燥しやすい部位には保湿効果の高い製品を使い分けると良いでしょう。

(3)過剰な紫外線

紫外線にさらされると、肌表面にダメージを与え、炎症反応として赤く日焼けすることがあります。また、長期間にわたって紫外線にさらされると、メラニン色素が過剰に生成され、シミやそばかすの原因となります。さらには、肌の弾力を保つコラーゲンやエスラチンが破壊され、健康な細胞機能にダメージを与えるため、肌の老化が進行し、シワやたるみの原因となります。過剰な紫外線は肌に様々な悪影響を与えるため、日頃から日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶったり、長袖を取り入れる、サングラスをかけるなどして紫外線対策をしっかりと行うことが重要です。

(4)ストレス

ストレスが原因で、肌の健康に影響を与える可能性があります。例えば、ストレスが増すと、ホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌が増加し、結果としてニキビや吹き出物が悪化することがあります。また、ストレスは自立神経系に影響し、免疫システムの働きを弱めるため、肌バリア機能の低下を及ぼすことも。その結果、肌荒れや湿疹が起こりやすくなり、かゆみや痛みを伴う皮膚疾患が悪化することもあります。ストレッチや趣味の時間を確保するなど、リラックスできる時間を定期的に設けるようにしましょう。

(5)不規則な生活習慣

食生活の乱れ・睡眠不足・運動不足など、不規則な生活習慣が肌に与える影響は様々です。食生活の乱れは、栄養の偏りや不足の原因となり、肌の健康に悪影響を与えることがあります。特に、ビタミンやミネラルが不足するとコラーゲンの生成が滞るなどして、肌の老化が進みやすくなると言われています。

睡眠不足は、肌の再生や修復の過程に悪影響を与えます。睡眠中には、肌細胞が修復され、新しい細胞が生成されますが、充分な睡眠をとらないと、このプロセスが妨げられます。運動不足は、血行不良を引き起こし、肌への栄養や酸素の供給不足を引き起こすことがあります。運動は代謝を促進し、老廃物や毒素を排出する役割を果たしますが、運動不足の場合は代謝が低下し、老廃物が体内にとどまりやすくなります。その結果、肌のトーンが暗くなったり、ニキビや吹き出物の発生が増えたりすることがあります。

肌が汚いときに見直すべきモノ・コトとは?

(1)使っているスキンケア用品

肌が汚いときに最初に見直すべきアイテムは、洗顔料と化粧水です。洗顔料は肌表面から汚れや皮脂を取り除くことで、毛穴詰まりやニキビの原因となる汚れを除去します。一方、化粧水は肌を整えて保湿し、肌のバリア機能を高めることで外部からの刺激や乾燥から肌を守ります。ただしスキンケア用品の合う合わないは、個人によって異なるため、自分の肌質や悩みに合ったものを選びましょう。

例えば、一般的に、乾燥肌の人は保湿力の高いアイテムが合う場合が多いですが、脂性肌の人には過剰な保湿となり、皮脂分泌を増進して肌トラブルの原因となってしまう場合があります。自分の肌の状態を見極め、肌質や木手にあったスキンケア用品を使用することで、肌の清潔さと健やかさを保て、肌トラブルの改善が期待できます。

(2)食生活

バランスの取れた食事を心掛けましょう。肌の健康に影響を与える栄養素には、ビタミンCやビタミンE、亜鉛、オメガ3脂肪酸などがあります。これらの栄養素が豊富に含まれる食品を積極的に摂取するようにしてください。また、加工食品やジャンクフードを控えることも心掛けましょう。加工食品やジャンクフードには、添加物や過剰な油分、糖分が含まれており、肌の健康に悪影響を与える可能性があります。

(3)睡眠時間

十分な睡眠時間を確保することは、肌の健康にとって重要です。1日7〜9時間の睡眠を目指しましょう。十分な睡眠を取ることで、肌の新陳代謝が促進され、肌の修復や再生が行われます。また、時間帯もポイント。一般に「肌のゴールデンタイム」と呼ばれる22:00〜2:00の間に、良質な睡眠をとることで、肌の健康と美しさを保つことができます。

(4)トリートメントやシャンプーの種類と洗い流し

生え際のニキビや吹き出物が気になるときは、トリートメントやシャンプーがしっかり洗い流せているかを確認しましょう。残留物が毛穴につまり、炎症が悪化し、ニキビなどができやすくなってしまいます。また、洗髪中にシャンプーやトリートメントに含まれる成分が、顔の肌に付着し刺激となることで、肌トラブルを引き起こすこともあります。

例えば合成香料や合成界面活性剤は肌に刺激を与えて、ニキビの炎症を悪化させることがあります。肌が敏感でニキビなどがある場合は、肌に優しい成分を配合したシャンプーやトリートメントを選ぶようにしましょう。

(5)顔に髪が触れやすい髪型

髪が肌に触れることで刺激や摩擦が生じます。また、髪の毛には皮脂や汚れが付着しやすいため、これらの物質が髪から肌に移り、毛穴詰まりやニキビ、毛穴の黒ずみの原因となることがあります。髪の接触による肌荒れを防ぐためには、アップヘアやショートヘアにして、肌に髪が触れることを防ぐようにすると良いでしょう。ヘアピンで前髪を止めるだけでも、髪が肌に触れるヒントを減らせます。

(6)顔を触ったりニキビをつぶす癖

ニキビができたときは、顔を触ったり自分でニキビをつぶすことは避けましょう。手には日常的に様々な汚れや雑菌が付着しています。顔を触ったりニキビをつぶすことで、雑菌が肌に移り、炎症や感染症を悪化させる場合があります。

保険適用の肌の治療について

(1)外用薬

保険適用の肌の治療では、主に患部に外用薬の塗布を行う方法が一般的です。

  1. ディフェリンゲル
  2. ニキビ治療の中心的な薬剤で、異常角化した表皮細胞の角化を抑制し、毛穴の詰まりを解消します。使用開始時に刺激感が出現することがありますが、徐々に慣れます。治療を続けることが重要で、再発を抑える効果もあります。
    【おすすめ】毛穴詰まりによるニキビを治療したい人

  3. ベピオ
  4. 殺菌効果とピーリング作用があります。耐性菌を生じにくい特性があり、長期的な治療に適しています。副作用としては、乾燥や刺激を感じることがあります。
    【おすすめ】根本からニキビ治療をしたい人

  5. デュアック
  6. 過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンの混合物で、強力な殺菌効果を持ちます。個人によって乾燥やかぶれといった副作用が報告されています。
    【おすすめ】ニキビの重症度が高い人

  7. エピデュオ
  8. アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤で、難治性のニキビに適応しています。副作用が生じた際は、皮膚刺激や疼痛などを感じる可能性があります。
    【おすすめ】難治性のニキビを治療したい人

  9. イオウ製剤
  10. 毛穴につまった角質を除去し、皮脂の過剰分泌を抑制します。また、毛穴を開きやすくし、ニキビの予防や改善に役立ちます。副作用としては、乾燥や刺激、かゆみが現れることがあります。
    【おすすめ】皮脂の過剰分泌が過剰な人

(2)内服薬

ニキビは毛穴の中で細菌が増殖し炎症を起こしている状態です。そのため、内服薬で菌を殺菌するなども治療法の一つです。

抗生物質
  • ミノマイシン
  • 抗菌・静菌的な作用があり、耐性菌が生じにくい抗生物質です。

  • ビブラマイシン
  • 抗菌・静菌作用と抗炎症作用を併せ持つ抗生物質です。

  • ロキシスロマイシン
  • アクネ菌に対する優れた抗菌作用がある抗菌薬です。

ビタミン剤内服
  • ビタミンA
  • ニキビ治療に活用され、毛包表皮の角化を抑制します。

  • ビタミンB6
  • 身体の新陳代謝を促進し、ニキビ治療に広く用いられます。

  • ビタミンC
  • メラニンの産生を抑制し、炎症後の色素沈着の予防や改善が期待できます。

  • ビタミンE
  • 抗酸化作用があり、皮膚の酸化を防いで炎症を低下させます。

ステロイド内服
  • プレドニゾンロン
  • 炎症を抑制するため、激しいニキビの治療に適しています。

これらの内服薬は、ニキビの状態に応じて適切に処方されます。また、副作用や適応についても医師の指示に従って使用する必要があります。

(3)漢方治療

症状が軽度な人、体質改善や根本治療をしたい人、副作用が気になる人に向いているのが、漢方による治療です。漢方薬は天然由来の成分を使っているため、外用薬や内服薬と比べて副作用が少ないとされています。

一方で、漢方でのニキビ治療は合う人・合わない人がいるのも特徴。そのため、ただ漠然と漢方を飲み続けるのではなく、2週間ほどを目安に効果判定をしながら進めることが大切です。以下は処方される漢方の例です。

  • 炎症がないニキビ:荊芥連翹湯
  • 炎症があるニキビ:荊芥連翹湯、清上防風湯、十味敗毒湯
  • 月経前に増悪するニキビ:加味逍遥散

自宅でできるスキンケア

(1)皮脂汚れや毛穴詰まりケア

まずは、スキンケアの基本と言えるクレンジングを見直しましょう。肌の余分な皮脂や、毛穴の詰まりを解消することで、肌トラブルを防ぎ、健やかな状態を目指せます。脂性肌やニキビ肌に悩む方は、重たいテクスチャよりも軽いテクスチャのクレンジングが適しています。

例えば植物由来の保湿成分を配合しているアイテムは、「汚れをすっきり落としながらも肌を労わりたい」という方に適しています。

植物由来の保湿成分を配合したクレンジングの例。画像は『LC’Sジャムウ・クレンジングオイル』

(2)保湿ケア

スキンケアでもっとも重要なのが保湿です。とくにお風呂上りは、肌表面のバリアである皮脂がなくなり、水分が抜けやすい状態になります。このとき、素早く保湿をしてみてください。とくに乾燥が気になるときはタオルドライをせず、濡れた肌のうえから保湿を行いましょう。肌表面に水分をため込んだまま保湿ができます。

時間が無い人は、お風呂上がりの保湿ケアを欠かしてしまいがちです。素早くシュッとうるおいを与えたいときは、スプレータイプのミスト化粧水が便利です。なるべく無理なく、保湿を習慣化できるアイテムを見つけましょう。

スプレータイプの化粧水の例。画像は「ダマスクローズウォーター(ブルガリア)(ラブコスメ)」

また顔だけでなく体ニキビの対策として、全身の保湿に役立つのが伸びのいいジェルタイプです。プエラリアなどの美容成分が配合されているジェルは、肌の保湿はもちろんのこと、肌トラブルが起こりやすいムダ毛処理後のチクチク感もまとめて対策ができます。

全身の保湿に役立つジェルタイプの保湿剤の例。画像は「プエラリア・ハーバル・ジェル(ラブコスメ)」

肌が汚いと感じたら、まずスキンケアの見直しを

肌が汚いと感じるときは、まずは日頃のスキンケアから見直してみてください。スキンケアの基本は洗顔と保湿です。肌に付着した汚れをしっかりと落とし、必要な水分や油分を補いましょう。

それでも肌の状態が回復しない場合は、皮膚科での治療を試みるのも手です。皮膚科では、保険適用で手ごろな価格帯で、医師による診察や薬の処方をしてもらえます。外用薬や内服薬、漢方など、医師に相談しながら適切な治療方法を検討するといいでしょう。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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