垂れ乳(ノーブラ)_TOP画像

垂れ乳の原因は?ノーブラの影響やナイトブラの役割

藤東クリニックお悩み相談室~垂れ乳について~

 
質問者

最近胸の垂れが気になるようになりました。垂れ乳になるのはノーブラが影響しているのでしょうか?他にも原因になるようなことはありますか?

 
藤東先生
今回は胸の垂れの予防について解説しましょう!

ノーブラは垂れ乳の原因になる?

バストの下垂の大きな原因は、乳腺や脂肪を支えるクーパー靱帯の伸びや損傷です。クーパー靱帯はコラーゲン繊維でできた組織で、一度伸びたり切れたりすると元に戻ることはありません。

ブラジャーを装着していない状態、いわゆる「ノーブラ」で過ごすと、バストの重みがクーパー靱帯に直接負担をかけ、時間とともに伸びてしまいます。特にバストが大きい人ほど負荷がかかりやすく、下垂が進行しやすい傾向があります。

また、運動時にノーブラでいることで、バストが大きく揺れることで靱帯がダメージを受けやすくなります。日常生活ではもちろん、ウォーキングやジョギングなどの際も適切なサポートが必要です。

関連記事

藤東クリニックお悩み相談~クーパー靭帯について~   相談者 クーパー靭帯が切れると胸が垂れると聞きましたが本当でしょうか。バストが垂れないよう、クーパー靭帯が切れるのを防止する方法はありますか?   藤東先生 今回は胸[…]

クーパー靭帯とは

夜もノーブラはNG?

日中用のブラジャーは、バストの形を整える補正機能が重視されているため、夜間に着用すると血行不良や寝苦しさにつながることがあります。しかし、完全にノーブラで寝るのもベストとは言えません。

就寝中は無意識に寝返りを打つため、そのたびにバストが横へ流れたり、下へ引っ張られたりして、クーパー靱帯に余計な負担がかかります。この負担が積み重なることで、バストの形が崩れやすくなります。

夜もノーブラはNG?

そこで推奨されるのがナイトブラです。ナイトブラは、締めつけ感を抑えながらもバストを優しく支える設計になっており、就寝中の負担を軽減する役割があります。

垂れたバストは元に戻せる?

クーパー靱帯が一度伸びてしまうと、完全に元通りにすることはできません。しかし、適切なケアを行えば、ハリのある状態に近づけたり、これ以上の下垂を防ぐことは可能です。

バストの皮膚が乾燥してハリを失うと、クーパー靱帯への負担が増えると共に下垂がより目立ってしまいます。そのため、保湿を習慣化することが大切です。また、大胸筋を鍛えることで、バスト全体を持ち上げるサポートができます。日常の姿勢を見直し、猫背を改善することも効果的です。

すぐに変化を感じるのは難しいかもしれませんが、毎日の積み重ねが将来的なバストの形に大きく影響します。

sponserd by ラブコスメ

もっと知りたい「垂れ乳」について

ノーブラ以外にも!垂れ乳につながる生活習慣

(1)サイズの合っていないブラジャーの着用

例えば、サイズの合わないブラジャーを着けていると、バストが適切に支えられず、重力の影響を受けやすくなります。特に、アンダーが緩すぎるブラジャーはサポート力が弱く、バストが揺れやすくなるため注意が必要です。

(2)間違ったバストマッサージ

間違ったバストマッサージも要注意。強い力で引っ張ったり、乱暴に揉んだりすると、クーパー靱帯がダメージを受ける可能性があります。マッサージを行う際は、バストを優しく丁寧に行うことを心がけましょう。

(3)姿勢の悪さ

長時間のデスクワークやスマホの使用によって、猫背になっている人は要注意です。猫背になると、肩が前に巻き込み、バストが下向きになりやすくなります。これが習慣化すると、バストの位置が徐々に下がり、下垂が加速する原因になります。

姿勢を改善するには、背筋を伸ばし、胸を開く意識を持つことが大切。日常的にストレッチを取り入れ、肩甲骨を寄せる動きを意識しましょう。

(4)マンモグラフィ検査などの刺激

マンモグラフィ検査などでバストに強い圧力がかかることも、一部の影響を与える可能性があります。頻繁に検査を受ける必要がある場合は、医師と相談しながら適切な方法を選ぶようにしてください。

正しい下着の選び方と着用方法

(1)正しい下着の選び方

バストの形を美しく保ち、垂れ乳を防ぐためには、自分に合ったブラジャーを選ぶことが大切です。以下のポイントを意識して選びましょう。

  • サイズを正しく測定する
    体型は年齢や体重の変化によって変わります。少なくとも半年~1年に一度は、専門店やランジェリーショップで測定を行い、適切なサイズを把握しましょう。
  • フィット感のあるものを選ぶ
    カップの浮きや食い込みがないかを確認し、バスト全体がしっかり収まるものを選びます。特にワイヤー部分が胸の下にぴったりフィットしているかが重要です。
  • ストラップの調整が可能なものを選ぶ
    ストラップがゆるすぎると支えが弱くなり、きつすぎると肩に負担がかかります。適度な長さに調整できるブラジャーを選びましょう。
  • アンダーバストが安定しているものを選ぶ
    アンダーバストがずれやすいと、胸の支えが不十分になり、垂れ乳を引き起こす原因になります。試着時にしっかりフィットするか確認してください。
  • シーンに合ったブラを選ぶ
    昼間はサポート力の高い補正ブラ、夜は締めつけの少ないナイトブラなど、TPOに合わせた選び方も重要です。特にナイトブラは、就寝時のバストの横流れを防ぎ、形を維持するのに役立ちます。
  • 素材にも注目する
    通気性が良く、肌に優しい素材を選ぶことで、快適に着用できるだけでなく、皮膚のたるみを防ぐ効果も期待できます。

ブラジャーの選び方を誤ると、バストの下垂だけでなく、肩こりや血行不良の原因にもなります。自分のバストに合ったものを選び、正しく着用することが大切です。

(2)【イラスト解説】正しい下着の着用方法

Step1. 体を少し前傾させる

前かがみの姿勢になります。こうすることでバストが自然にカップに収まりやすくなります。

Step2. バストをカップに収める

片方ずつ、手でバストを包み込むように持ち上げ、カップの中にしっかり収めます。特に脇や下側に流れた脂肪を優しく寄せ入れるのがポイントです。

Step3. ホックをとめる

背中のホックを留め、アンダーバストにしっかりフィットすることを確認します。きつすぎず、緩すぎない状態が理想的です。

Step4. ストラップを調整する

ストラップの長さを調整し、肩に食い込まないようにします。指が1本入る程度の余裕を持たせると快適に着用できます。

Step5. 最終チェックを行う

鏡で正面・横・後ろを確認し、カップの浮きやズレがないかをチェックします。バストがしっかり持ち上がり、ナチュラルな丸みが出ていれば正しく着用できています。

胸の垂れが気になり始めたときのケア方法

バストジェル、クリーム、オイルの違い

最も手軽にできるバストケアは、保湿です。バストのハリを維持するためには、保湿が欠かせません。肌の乾燥は弾力の低下を招き、結果的にたるみの原因になるためです。

バスト専用のジェル、クリーム、オイルを使用することで、肌の水分バランスを整え、しなやかさをキープしましょう。

ジェルはさっぱりとした使い心地で浸透しやすく、クリームは保湿力が高くしっとり感を長時間キープできます。オイルはマッサージと相性が良く、乾燥が気になる方におすすめです。

さっぱりとした使用感のジェルの例。写真は「プエラリア・ハーバル・ジェル」

バストマッサージのやり方

バストのハリを保つためには、優しくマッサージすることが大切です。毎日続けることで、ハリや弾力をサポートできます。

  1. クリームやオイルを塗る(摩擦を防ぎ、肌を保護)
  2. 外側から内側へ円を描くようにマッサージ(血行促進)
  3. 下から上へすくい上げるようにケア(バストの形をキープ)

胸周りの血行を良くするストレッチ方法

血流を改善し、栄養をバストに届けやすくするストレッチを習慣にしましょう。簡単な動きでも、続けることで血行が良くなり、バストのハリをサポートできます。

  • 肩甲骨寄せストレッチ
    両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せながら10秒キープ(3回繰り返す)。
  • 腕回し
    肩の高さで腕を広げ、前後に10回ずつ大きく回す。

大胸筋を鍛える筋トレ方法

バストを支える大胸筋を鍛えることで、垂れにくいバストをキープできます。簡単なトレーニングを継続することで、バストの下垂予防につながります。

  • 合掌プッシュ(初心者向け)
    胸の前で手を合わせ、10秒間押し合う(10回繰り返す)。
  • 膝つき腕立て伏せ(負荷をかけたい人向け)
    腕を肩幅より少し広めに開き、ゆっくり腕を曲げ伸ばしする(10回×2セット)。

バストに優しい生活習慣を心がけましょう

バストの下垂は、クーパー靱帯のダメージや日々の生活習慣が大きく関係しています。ノーブラで過ごす時間が長いと、バストを支える力が弱まり、下垂が進行しやすくなるので要注意。

しかし、ナイトブラの着用や、適切な下着の選び方を意識することで、バストの美しさを維持することは可能です。保湿ケアやマッサージ、ストレッチなどを取り入れ、バストに優しい生活習慣を心がけましょう。

毎日の積み重ねが、美しいバストを守るための第一歩です。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

今、おすすめの記事

藤東クリニックお悩み相談~デリケートゾーンの黒ずみ~ 相談者 デリケートゾーンの黒ずみが気になります。特に女性器のIゾーンの部分の肌が黒ずんでいる印象です。市販のクリームなども売っていますが、黒ずみを消すことはできるのでしょうか?[…]


今、おすすめの記事

藤東クリニックお悩み相談 ~デリケートゾーンのにおいについて~ 質問者 こんにちは。デリケートゾーンのにおいについて質問です。この間お風呂に入る時に下着を脱いだら、デリケートゾーンのにおいが漂ってきて気になりました。 最近彼氏ができた[…]

>女性のライフサイクルを応援します

女性のライフサイクルを応援します

産科・婦人科 藤東クリニック
〒735-0029 広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
TEL: 082-284-2410
FAX: 082-284-2411
MAIL: MAIL: mail@fujito.clinic

電話でのお問い合わせご相談は、受付時間内にお願いいたします。
受付時間: 午前 9:00〜午後 17:30(日曜・祝日、休診日を除く)

CTR IMG