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手足の産毛のムダ毛処理の、正しいやり方とチクチク対策

藤東クリニックお悩み相談室~ムダ毛処理について~

 
質問者

毎日のようにお風呂場で手足のムダ毛処理をしていますが、肌荒れや埋没毛、小さな傷などトラブルばかりです。永久脱毛をするお金は無いので、自己処理のトラブルに耐えるしかないのでしょうか。

 
藤東先生
今回はムダ毛処理について解説しましょう!

ムダ毛処理の部位と方法

女性の多くが、「ムダ毛」と呼ばれる体毛の除去処理をしています。ムダ毛処理を行う部位は、人目につく腕・脚・指・脇が多く、このほかに顔・うなじ・背中・胸・VIOなどを処理することもあります。主な方法としては、カミソリで剃ったり、毛抜きや脱毛テープなどで抜いたりして行うケースが多いですが、肌への負担も多く、さまざまな肌トラブルが生じることがあります。
以下は、主なムダ毛処理方法と肌トラブルの例です。

  • カミソリや電気シェーバーで剃る:カミソリ負け、埋没毛、切り傷
  • 毛抜きで抜く:埋没毛、毛包炎、色素沈着
  • 脱毛ワックスやテープで抜く:肌荒れ、赤みやヒリつき
  • 除毛クリームで毛を脱色する、溶かす:肌荒れ、かぶれ
  • 家庭用光脱毛器で毛根ダメージを与える:火傷

ムダ毛処理のトラブルは防げる?

間違った方法でムダ毛処理を行うと、肌トラブルが生じる可能性が高くなってしまうため、正しい方法を知って実施することが大切です。また、ムダ毛処理アイテムの選び方にもコツがあります。各方法にあったアイテムを選ぶと、よりスムーズできれいにムダ毛処理ができるので参考にしてみてください。

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もっと知りたい「ムダ毛処理」について

部位別、ムダ毛処理のやり方

腕のムダ毛

腕のムダ毛処理には、細かいところも剃りやすい小型のカミソリや電気シェーバーがおすすめです。カミソリや電気シェーバーを使用する際は、必ず事前にシェービング剤を使用しましょう。シェービング剤を肌になじませてから剃ることで、刃による摩擦を減らし、肌への負担を軽減できます。

上腕は、ひじから肩に向かって剃ります。肘下は腕の外側から内側に向かって刃を動かすと綺麗に剃ることができます。手首の骨周りは、骨に沿ってゆっくり刃を動かし、丁寧に剃りましょう。

ムダ毛を剃ることで、外傷的な肌ダメージを受けるため、処理後はしっかりと保湿を行いましょう。特に美容成分を配合したものだと、美肌ケアも同時に行えるためおすすめです。

ムダ毛処理後の保湿に適したボディジェルの例。画像は『プエラリア・ハーバル・ジェル(ラブコスメ)』

脚(ひざ下)のムダ毛

脚のムダ毛処理には、ヘッド部分が動くT字カミソリや電気シェーバーを使用しましょう。また、一度に広範囲を処理ができる除毛クリームもおすすめです。

カミソリやシェーバーを使う場合は、膝からくるぶしに向かって、毛の流れに沿って処理しましょう。毛の流れに逆らって剃ろうとすると、肌表面の角質が剥がれてしまい負担がかかりやすくなるため注意してください。

除毛クリームを使う場合は、水分を拭き取った状態の肌に塗布してください。たっぷりかつ均一にクリームを塗り広げ、ムダ毛をしっかりと覆うことが大切です。塗り終わったら、除毛クリームの表記に従って放置した後、クリームのぬめりが取れるまでしっかりと洗い流しましょう。

なお、除毛クリームは、必ずパッチテストをして問題がないかを確認してから、使用してください。除毛クリームに含まれる成分が、肌に合わない可能性があります。

指のムダ毛

指のムダ毛処理は、小型のカミソリもしくは眉用の電気シェーバーで行うとスムーズです。また、数本だけを処理したい場合は、毛抜きでサッと抜いてしまうのも手です。

カミソリやシェーバーを使用する場合は、指毛の流れに逆らうように、様々な方向から剃るようにすると綺麗に処理できます。

毛抜きを使用する場合は、肌を清潔にしてから処理しましょう。毛抜きで毛の根元をしっかりと掴み、引き抜いてください。毛穴や肌の炎症をおさえるため、毛を抜いた後は、肌を冷やして引き締め、化粧水などで保湿するとよいでしょう。毛抜きの場合、根元から毛を除去できるため、新しい毛が生え変わるまでの期間が長いという点が魅力です。

脇のムダ毛

脇のムダ毛処理は、ヘッドが安定しやすい刃の枚数が多いカミソリのほか、シェービング剤とカミソリが一体型になったものを選ぶと良いでしょう。カミソリを使用する場合、腋毛はほかの毛に比べて固いため、剃る前に蒸しタオルなどで毛を柔らかくしておくのがおすすめです。剃るときは、脇の凹凸が少なくなるよう、腕をしっかりと上げ、皮膚をピンと伸ばした状態にしましょう。

また空いている手で、毛流れの反対方向に肌を引っ張ると、毛が起きるためより剃りやすくなります。さまざまな方向から生えているので、一方向だけでなく上下左右、斜めに刃を動かし、ゆっくりと剃りましょう。

カミソリでの処理が難しい時は、除毛クリームに頼るといいでしょう。除毛クリームの場合、カミソリと違って肌を傷つける心配が少なく、一度に処理できます。

ムダ毛トラブルと防止方法

(1)カミソリ負け

カミソリでのムダ毛処理をした後に起こる肌トラブルを、カミソリ負けと言います。肌にカミソリの刃を当てて剃るため、どうしても肌へのダメージは避けられません。剃った後に肌がかゆくなったり、痛くなったりするほか、毛穴で細菌が炎症を起こし、赤いブツブツが出る毛包炎を引き起こすこともあります。

そんなカミソリ負けを防ぐためには、必ずシェービング剤を使うことをおすすめします。刃の摩擦を少なくし、肌への刺激をおさえることができ、カミソリ負けを軽減できます。シェービング剤にはみずみずしいジェルタイプやなめらかなクリームタイプのものがあるので、好みに合わせて選ぶようにしましょう。

また、処理後は化粧水やクリームなどでしっかりと保湿をすることも忘れずに。ムダ毛を剃る際に肌表面の角質も一緒に剃り落しているため、肌ケアをしないまま放置すると、肌トラブルが生じやすく、かゆみやヒリヒリを感じることがあります。

もしカミソリ負けの症状を感じた場合は、なるべく刺激を与えないように冷たいシャワーを当てて冷やすか、水に濡らしたタオルを当てて熱を取り、炎症をクールダウンさせて様子をみましょう。

(2)カミソリで傷を作ってしまう

切れ味の悪いカミソリを使用していると、思うようにムダ毛を剃れず、力を入れすぎてしまうことがあります。その結果、肌に大きな負担がかかり、傷や出血の原因となります。切れ味が鈍くなった刃は交換し、剃り心地の良いカミソリを使用してください。スキンガード付きのカミソリのほか、肌に直接刃が当たらない構造の電気シェーバーを使用するのも手です。

また、肌を傷めないためには、シェービング剤をしっかりと塗るようにしてください。肌とカミソリの間のクッションとなり、肌を守ってくれます。

一般的に剃りにくいとされるヒジや膝、指などカーブのある部位は、関節をしっかりと曲げ、皮膚を伸びきった状態にして剃るようにすると、肌を傷つけることなく綺麗にムダ毛処理できます。

(3)肌荒れしてしまう

肌がヒリヒリする、赤くなる、かゆくなるなど肌荒れが気になる方に、まず行って欲しいのは肌とカミソリを清潔にすることです。肌には皮脂や汗、汚れだけでなくさまざまな雑菌が付着しています。この雑菌がムダ毛処理によってダメージを受けた皮膚や毛穴に入り込むことで、肌荒れの原因となります。ムダ毛処理の前には、必ず石鹸などで肌をきれいに洗浄しておきましょう。

また、ムダ毛処理後の肌は、表面の角質がそぎ落とされ、乾燥しやすくバリア機能が低下した状態になっています。そのため失われた油分や水分を補うために、しっかりと保湿をしてアフターケアをすることが重要です。できるだけ敏感肌にも使用可能な肌にやさしい処方のスキンケアを選ぶといいでしょう。

(4)すぐにチクチクしてしまう

通常、毛先は柔らかいためチクチクしませんが、ムダ毛処理後はチクチクとした肌触りになることがあります。これは毛を剃ったことにより、根元にある固くて太い毛が、カットされ尖った状態で肌の表面に出てくるためです。

こういった時は、美容成分を配合したジェルで肌の表面をふっくらとさせ、表面に出た毛を覆う形にできればチクチクを感じにくくなります。そういった意味でも、ムダ毛処理後にしっかりと保湿をすることが大切です。

ムダ毛が伸び、生えてくるまでの期間には個人差がありますが、カミソリでは1~3日、毛抜きでは2~3週間ほど、除毛クリームでは3~7日ほどと言われています。その間も、こまめに保湿をしっかり行うことで、チクチクの気にならない肌触りの良い肌を目指せます。

(5)埋没毛になってしまう

埋没毛とは、皮膚の下に埋もれている毛のこと。間違ったムダ毛処理や肌の乾燥が原因で、肌の角質が厚くなることで生じます。毛が皮膚を貫通できず、肌の下で成長してしまっている状態のため、黒いぽつぽつとした見た目となり、特に毛が太くて固い部位の脇や膝、デリケートゾーンにできやすいと言われています。

埋没毛を毛抜きなどで無理に引っ張り出そうとすると、肌へのダメージが大きく、出血のリスクもあるため避けましょう。肌のターンオーバーが活性化することで、埋没していた毛が自然と表面に出てくるため、改善されるまで様子を見るだけに留めましょう。

もし赤みや腫れ、痛みを伴う場合は、ニキビや毛包炎の可能性があるので、皮膚科を受診してください。放置をすると色素沈着やクレーターの原因となることもあります。

ムダ毛処理以外にも!よりボディを美しく磨くケア

(1)黒ずみの元ケア

腕や脚のムダ毛処理だけでなく、ヒジや膝の黒ずみをケアすることで、身体を美しくみせることができます。頑固な黒ずみのお手入れには、黒ずみの元となる古い角質や汚れをしっかりと洗うことが大切です。低刺激な固形石けんなら全身に使用でき、気になる黒ずみの元をまとめて洗浄できます。

黒ずみの元をしっかりと洗う石けんの例。画像は『LC’Sジャムウ・ハードバブル(ラブコスメ)』

(2)アンダーヘアケア

見えている部位のムダ毛だけでなく、隠れた部分のムダ毛処理をしておくと、温泉やラブタイムといったシーンでも身体に自信が持てるようになります。それだけでなく、アンダーヘア処理をすることで、デリケートゾーンの蒸れを防ぐことができ、衛生的に過ごせるようになります。

ただしアンダーヘアは、ほかの部位の体毛に比べ、毛が太く固いため、ただカットするだけではチクチクとした感触が気になりやすいです。そのため、自宅でアンダーヘアを処理する場合は、毛先の先端を丸く焼き切るヒートカッターを使用すると良いでしょう。

また、毛をふんわりとしなやかにするアンダーヘア用のトリートメントを取り入れ、扱いやすくするのも手です。

毛の先端を丸く焼き切るヒートカッターと、アンダーヘア用トリートメントの例。
画像は『【SET】すぐに整う!アンダーヘアケア・スターターセット(ラブコスメ)』

正しい処理方法を取り入れましょう

ムダ毛処理を行う際は、シェービング剤を使用して、できるだけ肌への負担をかけずに行うことが重要です。そして処理後には、しっかりと保湿を行うことを忘れないようにしましょう。

どうしてもムダ毛処理による肌ダメージは避けられないため、ダメージを少しでも軽減できるよう、正しい処理方法を取り入れることが肌トラブルの対策に繋がります。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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