黒い乳首をピンクにしたい!乳首の黒ずみの原因とケア方法はあるの?

  • 2022年11月28日
  • 2024年2月15日
  • 黒ずみ

藤東クリニックお悩み相談室~乳首の色(黒・ピンク)について~

質問者
乳首の黒ずみが気になっています。なぜ、黒ずんでしまうのでしょうか?乳首をピンクにする方法はあるのでしょうか?
藤東先生
今回は黒い乳首とピンクの乳首について解説しましょう!

乳首の色が黒い原因は?なぜ黒ずむの?

乳首の色はメラニン色素が影響しています。元からある肌の色と同じく、遺伝で決まります。日本人はピンクというよりも、やや茶色っぽい乳首の人が多く、色黒な人ほど乳首が黒くなる傾向があります。

ただ、生まれたときはピンクの乳首でも、下着による摩擦や古い角質の蓄積、色素沈着などにより、年齢を重ねて徐々に黒っぽくなる場合もあります。また、妊娠などのホルモンバランスの変化によっても黒ずむことがあります。

乳首をピンク色にする方法はある?

肌本来の色がベージュや、やや茶色の乳首である場合、基本的に生まれ持った肌の色よりも薄くするのは難しいです。

ただ、加齢や肌の刺激による後天的な黒ずみを防ぐことは可能です。日ごろのケア以外にも、クリニックで治療する方法もあります。

もっと知りたい「乳首の色(黒・ピンク)」について

乳首の色が黒くなる原因

原因(1)摩擦や刺激

乳首の色素沈着の原因には、下着や衣類などの摩擦による肌への刺激が考えられます。乳首が刺激を受けると、肌を守ろうとしてメラニン色素を分泌。それが蓄積して黒ずみとなります。

乳首は常にブラジャーや衣服に接しているため、刺激を受けやすい場所。また、乾燥などにより乳首のかゆみが出て掻いてしまったり、粗いナイロンタオルでゴシゴシこすって洗ったりといった行為も刺激になってしまいます。さらに、乾燥するとダメージを受けやすくなるため、より黒ずみが悪化する原因にもなります。

乳首の黒ずみを防ぐには、できるだけ乳首への刺激を抑えることが大切です。

原因(2)女性ホルモンの分泌量が多い

女性ホルモンの「エストロゲン」にはメラニン色素の合成を促す働きがあります。女性の乳首の色が最も変化するのは、妊娠や授乳中。妊娠するとエストロゲンの分泌量が増え、乳首が黒くなります。

また、授乳中は赤ちゃんによる刺激も加わるため、さらに乳首の黒ずみが目立ちやすくなります。

ただ、授乳期間が終われば、元の色に戻る傾向にありますので、そこまで心配はありませんが、乳首の色の変化には個人差があり、授乳が終わった後も黒ずみが気になる女性も少なくありません。

原因(3)ターンオーバーの乱れ

肌は約28日周期で表面の古い角質が剥がれ落ち、皮膚の層に新しい細胞が生まれ、角質層から新しい皮膚へと生まれ変わります。これをターンオーバーと呼び、メラニン色素も通常はターンオーバーにより排出されます。

しかし、加齢や不規則な生活による新陳代謝の低下や、紫外線や乾燥といった外部の刺激が原因となり、ターンオーバーが乱れることがあります。すると、メラニン色素の排出がうまくできず、色素沈着となって乳首が黒くなってしまいます。

原因(4)アトピーや乾燥などによる炎症

肌が乾燥しやすい体質や、アトピー性皮膚炎がある人は、乳房や乳首の周りに湿疹ができ、かゆみが出ることがあります。

皮膚を掻くとそれが刺激になってしまい、メラニン色素が作られて色素沈着を起こし黒ずみやすいです。

また、繰り返す湿疹の場合、治っていく間に乾燥したり、角質が厚くなったりして、色素沈着が起こることもあるでしょう。

原因(5)皮膚がんなどの病気

非常に稀なケースですが、乳首に悪性の黒色腫や有棘(ゆうきょく)細胞がん(皮膚扁平上皮がん)などの皮膚がんを発症すると、黒ずんだり赤黒く変色することがあります。

悪性黒色腫は、ほくろのような黒いできものが形成され、徐々に広がっていきます。有棘細胞がんは、皮膚が赤くなり、皮膚表面がかさついたりしこりができたりします。どちらのがんも、ひどくなるとただれや潰瘍、出血などを伴います。

命に関わるため、異常を見つけたら早急に病院を受診しましょう。

乳首の黒ずみの治療方法

方法(1)塗り薬による治療

乳首の黒ずみは、皮膚科や美容皮膚科で治療できます。塗り薬での治療の場合、色素の漂白作用のある「ハイドロキノン」とビタミンA誘導体の「トレチノイン」といった美白成分入りの外用薬を乳首に塗って行います。

ただ、薬が肌に合わないと肌荒れや炎症が起こることもあります。荒れてしまうと、逆に色素沈着を起こしてしまい、薬を塗ったことで乳首が黒くなるという可能性もありますので、異変を感じた時はすぐに使用をやめ、主治医に相談しましょう。

方法(2)レーザー治療

黒い乳首をピンク色に近づけたい場合は、レーザー治療という選択肢もあります。保険適用外になりますが、美容外科や美容皮膚科で受けられます。

乳首に衝撃波を当て、メラニンを砕きます。輪ゴムで強く弾かれたようなパチンという感覚はありますが、治療自体は約5分程度の比較的短時間で済みます。

照射後は1週間程度で乳首の薄皮が剥がれ、新しい薄い色の皮膚が出てきてかさぶたが剥がれます。個人差はありますが、数回の治療を繰り返すことで、ピンク色の乳首に近づきます。

また、治療後はダウンタイムが数週間発生します。レーザー照射後、乳首に外用薬を塗ってガーゼで保護したり、入浴を控えたりといった対処が必要です。

また、副作用として皮膚に赤みが数か月残る、正常な色素が抜けて皮膚が白くなるといったこともあります。治療する際は、副作用のリスクがあることも理解しておきましょう。

乳首の黒ずみの予防対策

対策(1)乳首を優しく洗う

乳首の黒さが気になり、ゴシゴシ洗うと、刺激したことでさらに色素沈着が進んでしまい、逆効果になります。そもそも乳首は皮膚が薄く、デリケートな場所。低刺激の石鹸で優しく洗いましょう。

石鹸をよく泡立て、乳首に泡をのせて丁寧に撫でるように洗います。低刺激で、古い角質のケアができる石鹸を選ぶと、より日常的な黒ずみの蓄積が気になりにくくなります。

黒ずみの元を洗い流す石鹸
乳首などデリケートゾーンの黒ずみの元を洗い流す石鹸の例。画像はジャムウ・ハードバブル(ラブコスメ)

対策(2)乳首を摩擦や乾燥から保護する

乳首は、どうしても下着や衣類と接触する部位です。摩擦による慢性的な刺激で、色素沈着を起こしやすいです。

ですので、ブラジャーの生地は、柔らかく肌なじみのよい綿やシルクのものがおすすめです。またきつい締め付けや隙間による摩擦の増加を防ぐためにも、サイズの合う下着を着けるようにしましょう。

摩擦の刺激を和らげるには、保湿も大切です。乳首の乾燥も刺激になるので、お風呂上りの保湿ケアを心がけましょう。

デリケートゾーンについたおりものをさっぱり拭きとることができるムース
乳首やデリケートゾーンの保湿ケアにも使えるジェルの例。画像はプエラリア・ハーバル・ジェル(ラブコスメ)

対策(3)生活習慣を見直す

食生活や睡眠など、不規則な生活をしていると肌のターンオーバーが乱れやすくなります。正常な新陳代謝を促すためにも、生活習慣を見直してみましょう。

健康な肌を作るには、バランスの取れた食事と水分が不可欠です。特にビタミンB2はターンオーバーが正常に行われるのを助けてくれるので、青魚やアーモンド、卵や納豆などを意識的に食べましょう。また、黒ずみの生成を抑えてくれるビタミンCもおすすめです。キャベツやキウイフルーツなど、生で食べられる野菜や果物だとより吸収しやすくなります。

さらに、質の良い眠りも新陳代謝を活発にします。あわせて、夕方以降にカフェインをとらない、寝る前にスマホを見ないなど、眠りの質を上げる工夫をしてみましょう。

また、適度な運動も血流を良くし、代謝をアップさせます。ストレッチや散歩など、負担にならない程度の運動から始めてみましょう。

肌のターンオーバーが正常に行われれば、乳首の黒ずみをケアできるだけでなく、肌全体の調子も改善されます。積極的に生活習慣の見直しに取り組みましょう。

対策(4)紫外線を避ける

紫外線の刺激も乳首が黒くなる原因の1つです。人間の体は、紫外線を浴びるとダメージから肌を守ろうとします。そのため、防御システムが働きメラニンの生成が促進されてしまいます。

紫外線は思っているよりも強力なので、衣服や下着で隠れていても、他の肌の部分や目から入ることもあります。普段からUV効果のある日傘やサングラスを用いて、紫外線対策を意識しましょう。

対策(5)肌質に合わない洗剤を避ける

ボディソープや洗濯用洗剤などの成分で、かぶれてしまうことがあります。肌に合わないものを使い続けると、その刺激から色素沈着の原因となる可能性もあります。

また、新しいボディソープや洗剤などを使った時は、使ってから体にかゆみや赤みが出ていないかを確認することが大切。もし、刺激を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。

原因とケア方法を知り、乳首の黒ずみを改善・予防しよう

乳首の色は生まれ持った肌で決まり、個人差があります。また、元はピンク色に近くても、後天的な原因で黒くなることもあります。黒い乳首で悩んでいたら、まずは日ごろから古い角質を洗い流すケアをしたり、保湿をして摩擦や乾燥などの刺激を防いだりといった対処をしてみましょう。

どうしても気になるときは病院で相談し、塗り薬やレーザーでの治療を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

また、急に黒ずむ、炎症などの症状が出たりしたときは、病気が隠れている場合も考えられます。気になることがある時は、すぐに医師に相談してみてください。

【臭いの元】【黒ずみの元】【触り心地】【抱き心地】【チクチク対策】【バストマッサージ】…など、お肌やバストのケアをこのセットだけで対策できる、まさに素肌ケアの完璧セットです!
sponserd by ラブコスメ

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

今、おすすめの記事

藤東クリニックお悩み相談~デリケートゾーンの黒ずみ~ 相談者 デリケートゾーンの黒ずみが気になります。特に女性器のIゾーンの部分の肌が黒ずんでいる印象です。市販のクリームなども売っていますが、黒ずみを消すことはできるのでしょうか?[…]


今、おすすめの記事

藤東クリニックお悩み相談 ~デリケートゾーンのにおいについて~ 質問者 こんにちは。デリケートゾーンのにおいについて質問です。この間お風呂に入る時に下着を脱いだら、デリケートゾーンのにおいが漂ってきて気になりました。 最近彼氏ができた[…]

>女性のライフサイクルを応援します

女性のライフサイクルを応援します

産科・婦人科 藤東クリニック
〒735-0029 広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
TEL: 082-284-2410
FAX: 082-284-2411
MAIL: MAIL: mail@fujito.clinic

電話でのお問い合わせご相談は、受付時間内にお願いいたします。
受付時間: 午前 9:00〜午後 17:30(日曜・祝日、休診日を除く)

CTR IMG