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乳輪のぶつぶつは何?あるのは変?

藤東クリニックお悩み相談室~乳輪のぶつぶつについて~

 
質問者

乳輪にぶつぶつがあって気になっています。これは変なのでしょうか?無くすことはできますか?

 
藤東先生
今回は乳輪のぶつぶつについて解説しましょう!

乳輪にあるぶつぶつはできもの?あるのは変?

乳輪(乳首の周り)にあるぶつぶつは、「できもの」ではなく、誰にでもある「モントゴメリー腺」という皮脂腺です。大きさや数、目立つ人と目立たない人などは個人差がありますが、誰にでもある体の器官の一つです。

ぶつぶつを目立たなくすることはできる?

「モントゴメリー腺」は皮脂を分泌する器官なので、毛穴への皮脂つまりが起きると肥大化すると言われています。皮脂汚れの洗い流し、乳首・乳輪を保湿してあげる外的ケア、毛穴への皮脂つまりを解消すると言われるビタミンAやEを食事に積極的に取り入れるのもおすすめです。

  • ビタミンA…レバー、卵黄、人参、ほうれん草など
  • ビタミンE…卵、アーモンド、大豆、かぼちゃなど

外科手術で「モントゴメリー腺」を除去し、目立たなくすることができますが、除去してしまうと手術跡が白く残ったり、乳輪の形が変わってしまうなどの恐れもあります。

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もっと知りたい「乳輪のぶつぶつ」について

乳輪のぶつぶつの役割とは

(1)乳首の乾燥を防ぐ

乳輪のぶつぶつ(モントゴメリー腺)から分泌される皮脂によって乳頭や乳輪を乾燥から保護する役割を持っています。     

(2)乳首の細菌の繁殖を防ぐ

乳輪のぶつぶつ(モントゴメリー腺)から分泌される成分には乾燥から保護する役割だけでなく、抗菌作用も含まれています。肌が弱酸性に保たれ、細菌の繁殖を防ぎ、感染症から乳輪・乳頭を保護する役割も持っています。

(3)赤ちゃんへの授乳のサポート

生まれたばかりの赤ちゃんは目がほとんど見えていません。そんな赤ちゃんに乳頭の場所を知らせる匂いのある分泌液を出していると言われています。

乳輪のぶつぶつが目立つようになる原因

(1)女性ホルモンの働きが活発な時

妊娠期間や授乳期間など女性ホルモンの働きが活発な時ほど、赤ちゃんへ授乳する準備のために乳腺が発達するとともに、乳腺を守るための脂肪量も増えます。それに伴い、モントゴメリー腺も膨らんで大きくなり乳輪よりも白っぽい色に見えるため、妊娠中や授乳中にモントゴメリー腺のぶつぶつが目立ちやすくなります。

また、乳輪や乳頭自体も大きくなるため、ぶつぶつがより目立ちやすくなります。

(2)乳首が立つとき

寒さや性的興奮によって乳首が立つときに、モントゴメリー腺のぶつぶつも突起して大きくなります。普段よりも大きくなることで、目立ちやすくなります。

(3)乳首に黒ずみがあるとき

乳輪自体が古い角質汚れの蓄積で黒ずんでいると、白っぽく見えるモンゴメリー腺のぶつぶつとの色の差で目立って見えてしまいます。

乳輪を美しく見せるケア方法

(1)古い角質による黒ずみをケアする

上記記載の通り、乳輪自体が古い角質汚れの蓄積で黒ずんでいると、白っぽく見えるモンゴメリー腺のぶつぶつとの色の差で目立って見えてしまいます。

乳頭や乳輪は角質が溜まりやすい場所でもあるので、毎日汚れを洗い流すことで、色の差を目立たなくすることができます。

とはいえ、乳頭は非常に敏感な部分なため、ざらざらのボディタオルで念入りに洗うと痛みを感じてしまう人もいるでしょう。そのため、乳輪の角質ケアを行うときは泡パックにすると、強い刺激を感じることもありません。

黒ずみ原因となる古い角質汚れを洗い流す、泡パックができる石けんの例。画像は「LC’Sジャムウ・ハードバブル(ラブコスメ)」

(2)乳輪のターンオーバーを正常に保つ

黒ずみ原因となる古い角質が溜まってしまうのは、ターンオーバーが乱れている可能性もあります。ターンオーバーの乱れは、乾燥も大きな原因の一つです。洗浄後の乳輪を保湿することで、ターンオーバーを整え、古い角質が溜まりにくくなります。またバリア機能が正常に保たれることにより、下着こすれなどの摩擦刺激による色素沈着などのトラブルも軽減することができます。

この時乳輪・乳頭だけでなく、バスト全体の保湿を同時に行うことで、バスト全体のハリを保ち、垂れの防止ケアも行うことができておすすめです。     

乳頭だけでなく、バスト全体の保湿ができる保湿ジェルの例。画像は「プエラリア・ハーバル・ジェル(ラブコスメ)」

乳輪のぶつぶつは、正しいケアで目立たなくさせることは可能

乳輪のぶつぶつは、きちんと役割があって存在しているものです。どんなにぶつぶつが気になったとしても、体の大切な器官の一つなので、絶対に指や爪でつぶさないようにしましょう。     

正しいケアをすれば、肌の負担を抑えて目立たなくさせることはできます。

乳輪との色の差を目立たなくするために黒ずみ原因となる古い角質汚れを毎日洗い流したり、バスト全体を含め保湿ケアを行うなど、優しく丁寧にケアすることを心がけてください。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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