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お尻のぶつぶつの原因!つるつるにするケア方法はある?

藤東クリニックお悩み相談室~お尻のぶつぶつについて~

 
質問者

お尻にぶつぶつができて、見た目もよくなく気になっています。ぶつぶつができてしまうのはなぜなのでしょうか?ぶつぶつができてしまったお尻をつるつるにすることはできますか?

 
藤東先生
今回はお尻のぶつぶつについて解説しましょう!

お尻のぶつぶつの正体は?

お尻にできるぶつぶつは、大きさや色味によって、原因が異なる可能性が高いです。 主に、下記のような原因でお尻にぶつぶつができます。

  • ニキビ
  • 毛包炎
  • あせも
  • 湿疹
  • かぶれ
  • アトピー性皮膚炎
  • その他の感染症

種類によってケア方法ももちろん異なってきます。最もシンプルな治療法は皮膚科を受診して原因を診断してもらい、適した薬を処方してもらうことです。また、治癒後は日常生活でできにくいようにするケア方法を取り入れていくことで、繰り返しを防ぐことも大切です。

お尻のぶつぶつは病気?

病気ではなく、ニキビや古い角質の蓄積などでお尻にぶつぶつができることはあります。ただ、感染症の症状としてブツブツができるケースもあるため、安易に自己判断しないことが大切です。

お尻の悩み

お尻にブツブツのような症状ができる感染症には下記のようなものがあります。

  • 帯状疱疹
  • 尖圭コンジローマ
  • 梅毒
  • インキンタムシ
  • カンジダ皮膚炎
  • 水いぼ
  • 白癬(真菌感染症)

ウイルス性か、細菌性か、真菌性かなどをクリニックで診察し、適切な治療薬を選択します。

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もっと知りたい「お尻のぶつぶつ」について

お尻のぶつぶつの見た目と考えられる原因

大きめのぶつぶつが一か所に一つ、もしくは数個

虫が原因で起きるブツブツである可能性があります。蚊のほかに、ブヨ、ノミ、ダニ、トコジラミ、毛虫、ムカデなど、様々な虫に刺されたりかまれたりすることで、かゆみやひりひりする痛みのある発疹が生じます。
複数の虫がいたり1匹で複数個所被害を受けることもあるので、虫によるぶつぶつは1か所だけとは限らず、数が多くなることもあります。
赤みやかゆみが強いときは虫刺され用のステロイド外用薬を塗布して治療することが多いです。

かゆみのある小さいぶつぶつや水泡が複数

かぶれ(接触性皮膚炎)の可能性があります。皮膚のかぶれ(接触性皮膚炎)は、原因物質との接触後、様々な症状を引き起こします。接触直後から数時間以内には、強いかゆみ、発赤、ヒリヒリ感や灼熱感、むくみなどの即時性の症状が現れることがあります。その後、数時間から数日かけて、水疱の形成、皮膚の乾燥、皮むけ、じくじくとした浸出液といった遅延性の症状が出現することもあります。
対処法としては、原因物質を特定して接触を避け、患部を清潔な水でよく洗い流し、刺激の少ない保湿剤を使用することが効果的です。特に症状が広範囲に及ぶ場合や、強い痛みがある場合、発熱を伴う場合、また1週間以上症状が改善しない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

ぷつっとしたできものがいくつか散らばっている

お尻ニキビの可能性があります。ニキビは基本的に顔や首にできる人が多いですが、お尻にできる人もいます。
お尻のニキビは一般的に、赤い発疹や小さな腫れとして現れ始めます。これらは次第に、触ると痛みを感じる硬い隆起となることがあります。症状が進行すると、皮膚の下に膿が溜まり、白や黄色の膿点として見えることもあります。かゆみを伴うこともありますが、掻きすぎると症状が悪化したり、傷跡が残る可能性があります。また、炎症が重症化すると、周囲の皮膚が赤く腫れ、熱を持つことがあります。この状態では、座る際に不快感や痛みを感じることもあります。まれに、複数のニキビが同時に発生したり、大きく腫れることもあります。
お尻のニキビは、タイトな衣服の摩擦、汗の蒸れ、不適切な清潔管理などが原因で発生することが多いです。症状が重症化したり、長期間改善しない場合は、皮膚科での診察をお勧めします。ニキビはアクネ菌が原因で炎症が起きているため、抗生物質入りの軟膏や内服薬を使用して治療していくことが多いです。

皮膚全体に赤みがでて小さなぽつぽつがある

お尻のあせもは通常、小さな赤い発疹として始まります。これらの発疹は皮膚表面にブツブツとした小さな隆起として現れ、強いかゆみを伴うことが特徴です。発疹は単独で現れることもありますが、多くの場合は複数の発疹が集まって現れます。特に太ももの付け根や臀部の折り目など、蒸れやすい部分に集中して発生しやすい傾向があります。
症状が進行すると、かゆみがより強くなり、掻くことで皮膚が赤く炎症を起こすことがあります。この段階では、ヒリヒリとした痛みや熱感を感じることもあります。重症化すると小さな水疱ができることもあり、これらが破れると痛みを伴い、二次感染のリスクも高まります。
特に夏場や運動後など、汗をかいた状態で長時間過ごすと症状が悪化しやすくなります。また、通気性の悪い下着の着用や、こまめな着替えを怠ることで症状が長引くことがあります。体を清潔に保ち、通気性の良い衣服を着用することで予防が可能です。

ざらざらとした手触りのかゆみのない小さなぽつぽつ

毛穴の奥に細菌感染による炎症が起こる『毛包炎』の可能性があります。まず初期症状としては、毛穴を中心に小さな赤い発疹として現れます。この段階で軽いかゆみや違和感を感じることがあります。その後、毛穴周囲が徐々に腫れて硬くなり、触ると軽い痛みを感じるようになります。

症状が進行すると、毛穴の部分が盛り上がり、白や黄色の膿点が見えるようになることがあります。この状態では、圧痛や熱感が強くなり、かゆみも増してきます。特に深い部分まで炎症が及ぶと、周囲の皮膚も赤く腫れて熱を持ち、強い痛みを伴うことがあります。

さらに重症化すると、複数の毛包炎が融合して大きな腫れとなることもあります。症状が広範囲に及ぶ場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

イボのようなぶつぶつやしこり

お尻の中でも性器周辺にしこりやイボのようなブツブツの症状がみられる場合は、梅毒や尖圭コンジローマのような感染症の可能性があります。

梅毒は細菌性の病気のため、特定の抗菌薬の内服や点滴にて治療していきます。一方尖圭コンジローマはウイルス性の病気で、イミキモドクリームなどの外用薬やレーザーによる病変部の切除などの治療を行います。

一言に感染症といっても原因によって治療法は大きく異なるため、まずはクリニックの診断を受けるようにしましょう。

かゆみはなく、毛穴がザラザラと飛び出たような状態

毛孔性角化症の可能性があります。毛孔性角化症は、毛穴に角質が過剰に蓄積することで起こる、比較的よくある皮膚の状態です。主に上腕の外側や太もも、お尻などによく見られ、鳥肌のような小さな突起として現れます。これらの突起は通常、白っぽいまたは赤みがかった色をしており、触るとざらざらした感触があります。

治療やケアとしては、保湿を中心としたスキンケアが基本となります。角質除去作用のある尿素やサリチル酸を含む薬用クリームの使用も効果的です。ただし、過度な摩擦や強いスクラブは逆効果となる可能性があるため、優しいケアを心がけることが重要です。

角質によるお尻のブツブツのケア方法

皮膚炎や感染症は病院で治療する必要がありますが、かゆみを伴わない古い角質によるお尻のぶつぶつなどについては、日々のケアで防止していくことができます。また、古い角質をしっかりケアして保湿などでターンオーバーの乱れを防ぐことで、肌のバリア機能が保たれ、お尻の肌トラブルがおきにくい状態にすることもできます。

Step(1)かけ湯をして湯船に浸かる

湯船にしっかり浸かることによって、体を洗ったときに古い角質を落としやすい状態にすることができます。

特に約10分で角質が柔らかくなり始め、15分程度で十分な角質軟化効果が得られると言われています。一方、長すぎる入浴は逆効果になるともいわれているので長くても20分未満に抑えるといいでしょう。

また、温度が高すぎると15分間湯船につかっていることは困難です。38-40度のぬるめの温度に設定しましょう。

Step(2)体を洗う

まずはボディタオルでしっかり全身を洗いましょう。あまり強くこすりすぎると、肌を痛めてしまうので注意が必要です。また、ボディタオルもなるべく柔らかめの素材で、しっかりと泡立てて泡で全身を包むようにして洗うといいでしょう。

Step(3)角質のたまりやすい部位を泡パック

古い角質がたまりやすい部位に、個別に泡パックをしましょう。肘、膝、お尻、脇、バストトップなどが主な角質のたまりやすい部位になります。

低刺激の石鹸をふんわりと泡立て、気になる場所にのせて3分ほどパックします。その後優しくなでるようにして洗い流すと、肌の負担を抑えながら古い角質をすっきり洗い流すことができます。

古い角質は日常的に少しずつ蓄積されていきます。そのため1回だけではなく、日常的に角質ケアを取り入れていくことが大切です。

また、ぶつぶつがなくなった後も、ニキビ跡のような形で黒ずみが気になるという人もいます。こちらも古い角質が蓄積したことによるターンオーバーの乱れが関係していることがあります。そのため、ぶつぶつが治った後も継続的に角質ケアを取り入れることが美しいお尻づくりにつながっていきます。

天然成分を主体としている固形石鹸の例。画像は「LC’Sジャムウ・ビューティーバブル(ラブコスメ)」

Step(4)お風呂上りにしっかり保湿

角質を洗い流した後は乾燥しやすい状態になっているため、保湿を行う必要があります。お風呂上がりのなるべく早い段階で美容成分を含んだボディジェルをしっかり塗布して、水分の蒸発を防ぎましょう。肌が乾燥してからジェルを塗るのではなく、水分が必要以上に蒸発する前にジェルを塗って乾燥を防ぐことがポイントです。

全体の保湿ができる保湿ジェルの例。画像は「プエラリア・ハーバル・ジェル(ラブコスメ)」

美しいお尻のための、ヒップマッサージのやり方

お尻のぶつぶつをケアするのと同時にヒップマッサージも行うと、血行が改善され、同時に張りのある美しいお尻の状態を目指すこともできます。特に保湿でボディジェルを塗るときに同時に行うと、一石二鳥です。

そのやり方の一例をご紹介します。

~保湿と同時に!ヒップマッサージのやり方~
  1. ジェルの塗布
    手にボディジェルを適量取り、お尻全体に伸ばします。
  2. 基本的なもみほぐし
    両手の手のひら全体を使って、お尻全体を優しく円を描くように、外側から内側に向かってマッサージします。力加減は心地よく感じる程度にします。これを2-3分続けます。
  3. 筋肉への刺激
    親指を使って、お尻の筋肉に対して少し強めの圧をかけながら、円を描くように動かしていきます。特に固くなっている部分を見つけたら、その部分を重点的にもみほぐします。
  4. リンパの流れを促す
    お尻の外側から内側に向かって、軽い力で流すようにマッサージします。この動作は、リンパ液の流れを促進し、むくみの解消に効果的です。
  5. ストレッチ効果を加える
    最後に、軽くお尻全体をつかんで、上下左右に優しく動かします。これにより、筋肉の柔軟性が増し、より効果的なマッサージとなります。

まずは原因を探り、適した方法でケアしましょう

お尻のブツブツは、様々な要因によってできるためまずは原因を探り、適した方法でケアしていくことが大切です。感染症などではなく、古い角質によってブツブツする場合もあります。

そういった場合は日常的に角質ケアを取り入れることによってブツブツができるのを防ぐことができます。

また、ターンオーバーの乱れを防ぐことにもつながり、肌の美容トラブルの減少が期待できます。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません。

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