不妊症

不妊症とは

妊娠しようとしているにもかかわらず、一定の期間を経ても妊娠しない状態を不妊症といいます。
およそ8組のカップルのうち1組が不妊症になるといわれています。
そのうち約1/3は女性に原因があり、卵巣の働きが弱かったり、卵管の通過性が悪かったり、子宮に問題がある場合などがあります。
また、精子の数が少ない、運動性が弱いなど、男性に原因がある場合も約1/3あります。
残りの1/3は男女両方に原因がある場合や、いろいろ検査しても原因がわからない場合です。
男女とも不妊の原因がある可能性は同じですので、いっしょに検査や治療を受けましょう。

次のような検査が必要です。

  • ホルモンは正常に分泌されているか
  • 卵管の通過性はよいか
  • 子宮に異常はないか
  • 排卵は規則的にあるか
  • 子宮頸管粘液は正常か
  • 精液中の精子数と運動性は正常か

不妊症の検査・治療を始める前に

基礎体温を記録しましょう!

排卵の確認や排卵日の予測に役立ちます。受診の際に持参してください。

妊娠の準備期間と考えて血液検査、がん検診を済ませましょう!

貧血、肝機能異常、感染症の有無などを採血で調べます。
診察台で子宮がん検診を行い、経腟超音波検査で子宮や卵巣に異常がないか調べます。

ストレスをためないようにしましょう!

心の問題もからだの機能に少なからず影響を与えます。
子どもを求めて思い悩むことがストレスを生み、その心理的苦痛が妊娠をより難しくしているかもしれません。
残念ながらストレスを和らげる特効薬はありませんが、夫婦の間でよく話し合いわだかまりを残さないようにすること、通院や治療を協力し合うことでストレスを軽くできます。
また、悩みを相談する相手をみつけることも大切です。

一般不妊検査

一般精液検査

男性因子による不妊は不妊症の約30%を占めると考えられており、非常に重要な検査です。精液量、総精子濃度、運動精子濃度、直進運動精子濃度、運動率、精子形態などを観察します。
精液検査は通常は4~7日間の禁欲後に行います。特に危険性の無い検査ですので、早めに受けられるのがよいと思います。

子宮鏡検査・卵管通水検査

直径3.1mmの細いファイバースコープを子宮頚部からゆっくりと子宮内腔へと挿入し、子宮頚管や子宮内腔を直接観察する検査です。
不正性器出血の原因検索、子宮頚管や内腔の癒着や隆起性病変の有無の確認、また子宮内膜の機能を評価することもでき、不妊検査の一つとしても非常に有用な検査です。
検査の所要時間は数分間で外来で行います。当院で使用している子宮鏡は、直径が非常に細いため痛みを伴うことはほとんどありません。

卵巣予備能(卵巣年齢)検査

血中の AMH(抗ミュラー管ホルモン)を測定することによって、卵巣予備能(卵巣年齢)の指標とすることができます。

一般不妊治療

タイミング療法〜授精までの治療を指します。
まずは、この治療の中でより早期に妊娠ができるように計画をします。
排卵誘発を行わない自然周期による治療、適切な排卵誘発剤を用いた排卵誘発周期による治療などがあります。

タイミング法

排卵誘発

排卵が無かったり、良質な卵が出来ないとき、その原因を確かめて作用の穏やかな内服薬の少量投与から始めます。経過をみながら効果が不十分な時は漸次増量していきます。

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婦人科のご案内

婦人科全般において診療いたします。 特に内視鏡手術、婦人科早期がんの診断・治療、性器脱TVM手術に力を入れております。

内視鏡手術

卵巣腫瘍、子宮筋腫、不妊症や月経困難症などの検査や、治療に内視鏡を用いた手術を行っています。 内視鏡手術に熟練した医師が手術を行ないますのでご安心ください。

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