細胞診

子宮頸部細胞診

細胞診子宮頸がんで行う擦過細胞診は、子宮頸部から綿棒、ブラシ、へらなど、専用の器具で子宮頸部粘膜を少しこすり、その中に異型細胞があるか、あるとしたら悪性の可能性があるかを顕微鏡で調べるものです。その結果は、表のように分類されます。
この分類で精検が必要な場合、コルポスコープ・組織診が行われます。


出血や痛みなどの苦痛もほとんどありませんし、精度も高くて信頼できるものなので、ぜひ受けましょう。

1973年に考案された日母分類(子宮頚部細胞診報告様式)はクラス分類の中に推定病変をあてはめたものであり、当時としては画期的で使い勝手がよく、長きにわたり本邦で採用されてきましたが、最近の細胞診断学、分子生物学の進歩に伴い、子宮頸癌に新たな知見(HPVの関与等)が加わり、国際的に用いられている分類との整合性がとれなくなったこと。また、精度管理の面から単なるクラス分類ではなく、推定病変を記述的に記載する必要性が出てきたこと等から、社団法人 日本産婦人科医会より、平成21年度からの子宮頚部細胞診報告書をベセスダシステム2001に準拠した子宮頚部細胞診報告様式に改定されることになりました。

ベセスダシステム2001
結果 略語 推定診断 クラス分類
陰性 NILM 非腫瘍性所見、炎症 I,II
意義不明な異型扁平上皮細胞 ASC-US 軽度扁平上皮内病変疑い II,IIIa
HSILを除外できない
異型扁平上皮細胞
ASC-H 高度扁平上皮内病変疑い III,IIIb
軽度扁平上皮内病変 LSIL HPV感染
軽度異形成
IIIa
高度扁平上皮内病変 HSIL 中等度異形成
高度異形成
上皮内癌
IIIa,IIIb,IV
扁平上皮癌 SCC 扁平上皮癌
(微小浸潤癌を含む)
V
異型腺細胞 AGC 線異形成
腺系病変疑い
III
上皮内腺癌 AIS 上皮内腺癌 IV
腺癌 Adenocarcinoma 腺癌 V
その他の悪性腫瘍 other その他の悪性腫瘍 V
子宮頸がんの細胞診クラス分類
クラス分類
クラスI 正常。
クラスII 異型細胞を認めるが、良性。
クラスIII 悪性を疑うが、断定できない。
クラスIIIa
悪性を少し疑う。軽度・中等度異形成を想定。このクラスから5%程度にがんが検出される。
クラスIIIb
悪性をかなり疑う。高度異形成を想定。このクラスから50%程度にがんが検出される。
クラスIV きわめて強く悪性を疑う。上皮内がんを想定する。
クラスV 悪性。浸潤がんを想定する。
(日本母性保護産婦人科医会)

【All About 子宮の病気】

  • 子宮腟部びらんの症状・原因・治療法
    婦人科で診察を受けると、「びらんがあります」といわれたことがある女性が多いと思います。さてよく聞く「びらん」って何でしょう。子宮腟部びらんは病気ではありません。基本的に治療の必要はなく、心配しなくて大丈夫です。子宮腟部びらんの症状、原因、治療が必要な場合の治療法について解説します。

  • 要精密検査? もし子宮がん検診で異常を指摘されたら
    子宮がん検診を受けることで、がんになる前の前癌病変や、がんの早期発見が可能です。早期に発見できれば、子宮を摘出することなく治療することもできます。一報で発見が遅れると、大切な子宮を失うばかりか、命を落とすことにもなりかねません。面倒だから、恥ずかしいから、とためらわず、積極的に受診しましょう。

  • 子宮頸がん、尖圭コンジローマの予防ワクチン
    ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンである「ガーダシル」が、平成23年8月26日より発売開始となりました。ガーダシルは、HPVの6型、11型、16型、18型の4つの型の感染を予防する4価ワクチンで、子宮頸がんだけでなく、尖圭コンジローマも予防できます。

  • 妊娠中の子宮がん検診で異常が見つかったらどうする?
    子宮頸がんは、ワクチン接種と定期検診で予防できる唯一のがんです。できれば妊娠前に子宮がん検診を受けてほしいけれど、妊婦健診で初めて検査を受ける人が多いのも事実。妊娠中の子宮がん検診の実際、がん検診で異常を指摘されたときの対応など解説します。

  • 子宮がん・卵巣がん手術治療と妊娠機能の温存
    子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど、婦人科系のがん治療が必要になった場合、多くの人が不安になるのは、その後の妊娠への影響でしょう。がんの種類別の主な手術法と、妊娠・出産の機能を守る「機能温存治療」のメリット、注意点について、わかりやすく解説します。

  • 子宮頸がんの治療法
    子宮頸がん治療の主な方法、治療期間、治療で考えられる体への負担やリスク、手術後の注意点など、治療を受ける患者さんが不安に感じそうなことを中心に、子宮頸がんの治療法を解説します。

細胞診

子宮頸がん検診

20歳から子宮頸がん検診が必要です。 子宮頸がん検診としてまず実施されるのは、子宮頸部細胞診です。妊娠中でも子宮頸がん検診は安全、簡単に行えます。

細胞診

子宮頸がんで行う擦過細胞診は、子宮頸部から綿棒、ブラシ、へらなど、専用の器具で子宮頸部粘膜を少しこすり、その中に異型細胞があるか、あるとしたら悪性の可能性があるかを顕微鏡で調べるものです。

コルポスコープ

コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部を観察する検査です。細胞診で精密検査が必要であるという結果が出ると、コルポ診は必須となります。

HPV

子宮頸がんは、発がん性のヒトパピローマウィルスの持続的な感染が原因となって発症します。HPVは、1940年代にヒトの皮膚から発見され、現在までに100種類以上が確認されています。

円錐切除

前がん病変(がんの一歩手前)や初期のがんで見つかったら、子宮の入り口(子宮頸部)の一部を切除するだけで、子宮のほとんどを残すことができ、妊娠・出産も可能です。
©  FUJITO CLINIC All Rights Reserved.
PAGE TOP