子宮筋腫

子宮筋腫子宮を構成する筋肉由来の良性腫瘍が子宮筋腫です。
図のように子宮内の筋腫ができた場所によって分類されていますが、内側に近いものほど症状が強いことが多いといわれています。


子宮筋腫は、ありふれた病気なので心配することはありませんが、女性ホルモンが分泌されている間(閉経以前)は増大する可能性があります。
また、閉経を迎えると縮小して問題とならなくなることが多いものです。

子宮筋腫の症状

無症状のことも多いですが、月経過多、月経困難症、腰痛、貧血、腹部腫瘤蝕知、不妊・流産の原因など、大きくなると、周囲の臓器を圧迫し頻尿や便秘になることもあります。

子宮筋腫の対処法

無症状や症状の軽い場合は、定期的な産婦人科受診だけで様子をみることが多いのですが、上記の症状が強い場合や大きさが徐々に増大する場合には、治療をする必要がでてきます。
場合により子宮体がんの検診をしたほうがよい場合があります。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫の治療法は、症状の程度や筋腫の大きさ、そして妊娠・出産の希望の有無によって選択しますが、手術療法が基本になります。

●手術療法

  • 子宮全摘術:子宮ごと子宮筋腫を摘出する手術です。
  • 筋腫核出術:子宮は温存して、筋腫だけを取り除く手術です。妊娠できる可能性は保持されますが、手術時の出血量が多くなったり、筋腫のできている部位や数によっては難しいこともあります。子宮筋腫の発生母体が残りますので、筋腫がさらに出現することもありますので、妊娠・出産への希望が強い場合のみに選択されることが多い手術法です。

●薬物療法

からだを閉経状態に近づけて、女性ホルモンを下げて筋腫の縮小を図ります。更年期の方はそのまま閉経に持ち込むことを狙いますが、更年期前の方では治療後に筋腫が再増大することが多く、手術の前に縮小させて手術を安全に進めるために行われることが多い治療法です。

●特殊治療

子宮筋腫を養う血管を閉塞させる筋腫塞栓療法や、強力な超音波を筋腫に照射して筋腫を縮小させる収束超音波治療法、などを行う施設があります。

藤東クリニックで行っている子宮筋腫の治療

婦人科の病気では、女性の象徴でもある子宮などを摘出しなければならないケースもありますが、患者さんにとって負担が大きいこともあり、基本的にそうした器官をなるべく温存する方向で治療を進めています。

治療が必要と判断された場合は、薬物療法と手術療法があります。もちろん診療の際にはあらゆる方策を検討し、ご本人とも十分に時間をかけて治療方針を話し合います。

薬物療法

女性ホルモンの分泌を抑えことによって、月経を止める方法です。 GnRHアナログ(ホルモン剤)は、副作用があるため長期間使用することはできません。手術前に貧血の治療が必要な場合や、筋腫を小さくして切除しやすくするため一時的に使用することもあります。

手術療法

女性にとって大きな手術痕が残ることは美容的にも大きな問題です。
当院では美容的なことも考慮し、また、体への負担を少なくするため、出来るだけ手術によるきずを小さくするようにしています。

●内視鏡手術

子宮筋腫当院で力を入れているのが「日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医」による内視鏡手術治療です。
内視鏡手術の特長は、身体への侵襲が少なく、入院期間が短いことです。


  • 腹腔鏡下子宮筋腫核出術:LM
    子宮を温存し、腹腔鏡で筋腫だけを取り除きます
  • 腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術:LAM
    腹腔鏡と小切開を組み合わせて、大きな筋腫を取り除きます
  • 全腹腔鏡下子宮全摘術:TLH
    腹腔鏡で子宮を摘出します
  • 腹腔鏡併用膣式子宮全摘術:LAVH
    腹腔鏡と膣式手術を組み合わせて、子宮を摘出します
  • 子宮鏡下子宮筋腫切除術:TCR
    子宮鏡で粘膜下筋腫を取り除きます

「内視鏡手術」はこちら

●膣式手術

膣からアプローチして、お腹に傷をつけることなく子宮を摘出します。

●小切開手術

5cm程度の小切開で腹腔鏡下では無理と判断された大きな筋腫や多発性の筋腫も、小さな傷で取ることが可能です。

●開腹手術

大きな筋腫や、癒着がある場合などは開腹手術を行います。

当院での内視鏡下手術 (2010年6月〜2016年12月)

当院での腹腔鏡下手術
当院での腹腔鏡下手術
当院での腹腔鏡下手術

当院での子宮筋腫に対する手術 (2010年6月〜2016年12月)

当院での子宮筋腫に対する手術
当院での子宮筋腫に対する手術
当院での子宮筋腫に対する手術

【All About 子宮の病気】

  • 過多月経、月経困難症の新しい治療法
    過多月経の治療にミレーナの保険診療が適用されるようになりました。 ミレーナは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システムです。低用量ピルの高い避妊効果と、避妊リングの長期の避妊が可能であるという特徴を持っています。また、過多月経の治療薬として国内外のガイドラインですすめられています。現在では世界130カ国以上で、のべ2000万人を越える女性が使用しています。
  • 子宮筋腫は不妊の原因? 妊娠継続は可能?
    子宮筋腫は不妊の原因になります。子宮筋腫の症状が軽くても、他に不妊の原因が見当たらないのに妊娠しない場合は、子宮筋腫が原因になっていると考えて手術を検討します。子宮筋腫がある状態での妊娠の可否も含め、症状、治療法、手術方法について解説します。

【広島ドクターズ】

  • 経過観察でいいの? 子宮筋腫の正しい知識を知りましょう。
    子宮筋腫が原因で月経痛や貧血で苦しんでいる人もいれば、症状がほとんどなく「経過観察」と言われてそのままの人も・・・。
    子宮筋腫は、婦人科系の疾患の中でも頻度が高く、誰にでもかかるありふれた病気ですが、どんな時に治療が必要になるのか、知らない方も多いようです。

ヘルスケア大学

  • 子宮筋腫の変性とはどのようなものか
    子宮筋腫の変性とは、出血や壊死、硝子化など多様に筋腫の状態が変化することをいいます。筋腫が少しずつ大きくなることや筋腫ができた後に妊娠することで変性すると考えられています。硝子様変性や壊死による感染など子宮筋腫の変性について説明します。

  • 子宮筋腫を放置したらどうなるの?
    良性の腫瘍といわれる子宮筋腫を放置するとどうなるのか、子宮筋腫だと思っていたものが悪性の腫瘍である子宮肉腫である可能性もあるため、定期検診を受診して経過観察することの重要性について説明します。

  • 閉経後の子宮筋腫について
    閉経後、卵巣から女性ホルモンが分泌されなくなると子宮筋腫はどのように変化するのでしょうか。また、閉経後に子宮筋腫が発生する場合や、増大した場合に注意すべきことについても解説します。

  • ピルを使った子宮筋腫の治療法について
    子宮筋腫の治療には対症療法としてピルやその他のホルモン剤が用いられることがあります。ピルは月経痛の緩和や経血量の減少に役立ちます。ピルおよびホルモン剤の効果と副作用、ピル内服後の状態について説明します。

  • 子宮筋腫の治療薬について
    子宮筋腫には「Gn-RHアナログ」という筋腫を縮小する薬や男性ホルモンのように作用する薬が用いられることがあります。どのようなときに薬が用いられるのか、また薬を使用できる期間や副作用などについて説明します。

  • 子宮筋腫の手術について
    子宮筋腫の手術には子宮を全部摘出する子宮全摘手術と筋腫の核だけを切除する筋腫核手術があります。また、条件が合えば、体への負担が少ない内視鏡手術を選択することもできます。術後の体の状態や過ごし方についても説明します。

  • 子宮筋腫の検査について
    子宮筋腫は最初、診察と超音波検査によって診断されます。その後、検診だけで経過観察することもありますが、必要に応じてMRIなどを利用した検査が行われることもあります。超音波検査やMRI、子宮内視鏡検査などの検査について説明します。

  • 子宮筋腫の治療法について
    子宮筋腫があっても無症状の場合や身体に影響が少ない場合は、治療を必要としないこともあります。治療をする場合は、手術もしくは投薬による治療などが、子宮筋腫の種類や場所、大きさなどから総合的に判断されます。手術と投薬治療について説明します。

  • 子宮筋腫にかかりやすい年齢とは
    子宮筋腫にかかりやすい年齢は、女性ホルモン、つまり卵胞ホルモンがもっとも活発に分泌される30代が中心と考えられています。しかし、昨今では子宮筋腫が発生する年齢が上下に広がりを見せつつあります。子宮筋腫と年齢について説明します。

子宮筋腫

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍は小さいうちは症状が出ませんが、握りこぶし以上に大きくなると下腹部にしこりをふれたり、下腹部の張った感じや下腹部痛を覚えます。

子宮内膜症

子宮内膜によく似た組織が子宮以外の部位にできます。卵巣、卵管、子宮と直腸の間のすき間であるダグラス窩など、いろいろなところにできますが、女性ホルモンに反応して増殖し、月経のような出血を起こします。

子宮筋腫

子宮筋腫は、ありふれた病気なので心配することはありませんが、女性ホルモンが分泌されている間(閉経以前)は増大する可能性があります。

子宮腺筋症

子宮を構成する筋肉になんらかの原因で子宮内膜(月経時に出血する部分)が入り込むことで、子宮が腫大してしまう病気です。

更年期障害

更年期というのは卵巣の老化によって起こる女性ホルモンの急激な減少による様々な症状のことをいいます。

月経前症候群

PMSとは Premenstrual Syndromeの略で、月経の3〜10日前に身体や心の調子が悪くなり、月経の始まりとともに自然に軽快するいろいろな症状の集まりのことをいいます。

炎症

婦人科の炎症、子宮頸管炎、卵管炎、外陰腟炎などについて解説します。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨の中のカルシウムが減少することをいい、いわゆる「骨がもろくなって骨折を起こしやすい状態」になることをいいます。